ライター : Uli

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茶巾絞りとは?

茶巾絞りとは、柔らかいペースト状にした生地を濡らして固く絞った布巾などで包み、形を整えたお菓子や料理のこと。茶道で使われる茶碗を拭く茶巾に餡を包み、絞るようにすることできれいな形を付けることから「茶巾絞り」と呼ばれています。お茶菓子やおせちにも活躍してくれる、昔ながらの歴史ある方法です。 材料はさつまいものほかに、かぼちゃや栗、ゆりね、豆などで作られることもあります。今では、布巾の代わりにラップを使って包み、形を整える方法がとても便利で作りやすいです♪

茶巾絞りの基本レシピ

Photo by uli04_29

今回は、丁寧にさつまいもを茹でてシンプルな調味料で作る茶巾絞りのレシピをご紹介していきます。用意するものは、さつまいもと砂糖、塩のみ。さつまいもの甘さを活かすために、最低限の砂糖と、甘みを引き立てる塩を使うのがポイントです。 簡単な作業ばかりなので、お子さんやお友達とわいわい作るのもおすすめです。茶巾絞りの形をうまく作るコツもぜひ参考にしてみてください♪基本のレシピを覚えたらアレンジを自由に楽しむことができますよ!

材料(2〜3人分)

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※使用するさつまいもの甘さによって砂糖の量は調節してください。とっても甘いさつまいも餡がお好みの場合は砂糖を大さじ2杯以上入れてもOKです。

作るときのコツ

  1. 今回は裏ごしなしの簡単レシピをご紹介しましたが、よりなめらかで舌触りのいい茶器絞りを作りたい場合は、ザルや漉し器などで裏ごししてから形を整えてください。上品なひと品に仕上がりますよ♪
  2. またさつまいもの変色を防ぐためにも、さつまいもを煮る前に切ったさつまいもを流水で洗い、たっぷりの水に浸しておいてください。さつまいものアクを切ることで変色を防ぐことができます。切ったあとのさつまいもを放置しておくと、表面がどんどん黒ずんでしまい、くすんだ色になってしまうことがあるので注意してください。
  3. 時間がたってもきれいな黄色のさつまいもにするには、さつまいもを茹でるときに少量のお酢やレモン汁を加えるのがおすすめ。酸の力でさつまいもの変色を防いでくれますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね♪

作り方

1.さつまいもを切り、水に浸す

サツマイモを煮ているようす

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さつまいもは皮を厚めにむいて1~2cmの輪切りにし、水で洗ったあとにたっぷりの水に浸しましょう。できれば1時間以上置いておくとよいです。 ※時間がない場合はさつまいもを1cm角の角切りにして浸しましょう。水に浸す時間と茹でる時間を短縮することができます。

2.さつまいもを煮る

サツマイモに竹串を指している様子

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浸したさつまいもの水を替えて、鍋でさつまいもが柔らかくなるまでじっくり煮ていきます。さつまいもに竹串がすっと刺さればOK。

3.さつまいもをつぶす

木べらで潰している様子

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鍋のお湯を捨て、さつまいもを木べらやマッシャーで潰します。そのあとに砂糖と塩を加え、よく練りましょう。

4.さつまいもの形を整える

形を整えている様子

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ラップを広げスプーン1杯ほどのさつまいも餡をのせたら、包むようにして形を作ります。ラップの上部を片手でひねり、もう片方の手でさつまいも餡をひねったラップのシワに押し付けるようにしましょう。

5.できあがり

完成した茶巾絞り

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写真のようにシワがつき、上部が尖った形になれば完成です。

茶巾しぼりのレシピ5選

1. サツマイモとチーズの茶巾しぼり

さつまいもと塩気がほどよく効いたチーズの組合せは、思わず「ずるい!」と叫んでしまいそうなほどばっちり。さつまいもの皮をあえて剥かずに巾着絞りにすることで、鮮やかなさつまいものコントラストになって美しい仕上がりになります。中に隠された角切りのプロセスチーズのおいしさに、食べた人は頬を緩めてしまうはずです♪

2. サツマイモのココナッツ茶巾

ココナッツミルクで煮たさつまいもは、エスニックな風味をまとった新しいまろやかな味わいが魅力です。ココナッツミルクを吸い込んで柔らかくなったら、ココナッツミルクの水分がしっかりと飛ぶまで煮詰めるのがポイント。タネが柔らかすぎるときれいな巾着絞りを作ることができないので気をつけてくださいね。 ココナッツの甘い風味とはちみつの優しい甘さに舌鼓を打ちましょう。

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