ライター : 長曽我部 真未

管理栄養士

いもきんとんの基本レシピ

Photo by 長曽我部 真未

調理時間 60
お正月に定番のきんとん。栗を入れずに、さつまいもだけで作るレシピです。やさしいさつまいもの味わいが、ほっこり懐かしい気持ちになります。栗の甘露煮を加えて、栗きんとんにアレンジもできますよ。

黄金色の秘密は、さつまいもの下処理とくちなしの実を使うこと。ぜひ覚えておきたいポイントです。この2つをおさえて、黄金色のきれいないもきんとんを作りましょう。

材料(4〜5人分)

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  • さつまいも 2~3本
  • 砂糖 大さじ3杯弱(25g)
  • みりん 大さじ2杯
  • くちなしの実 1個

コツ・ポイント

  1. さつまいもの皮は、厚めにむいてください。黒い部分が残っていると、くすんでしまいます。切ったらそのつど、水にさらしてアクを抜きましょう
  2. ツヤやかな色にするためには、さつまいもを練るときに、強めの火ですばやく練りあげるのがコツです。
  3. なめらかに仕上げるためには、裏ごしは必須。手間はかかりますが、その分とろけるようななめらかさを味わえますよ。

作り方

1.さつまいもを切る

ボウルに入ったカットしたさつまいも

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さつまいもは厚めに皮をむき、1.5cm幅に切ります。大きいときは、半月切りにしましょう。アクが出て変色しやすいので、切ったらそのつど、水をはったボウルに入れてください。2〜3回水を変えながら、30分ほど水につけ、あく抜きをします。

2.くちなしの実を割る

机に置かれた割れたくちなしの実とガーゼ

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くちなしの実を包丁の柄やあごで割って、お茶パックやガーゼで包みます。

3.さつまいもをゆでる

鍋にさつまいもとくちなしの実が入っている

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さつまいもは水を切り、さっと洗います。鍋にさつまいもとくちなしの実を入れ、かぶる程度の水を入れてください。水を入れすぎてしまうと、せっかくのくちなしの黄色が薄くなりますので、入れすぎには注意しましょう。中火にかけ、沸騰したら弱火にし、さつまいもがやわらかくなるまで煮ます。
鍋に入った黄色いさつまいも

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どんどんゆで汁が黄色くなっていきます。竹串をさして軽くスッと通ったらOKです。ザルを使い、ゆで汁を捨てます。 きんとんのかたさを調整するために、ゆで汁をあとで使うかもしれません。ゆで汁は少し取っておいてください。

4.さつまいもを裏ごしする

ザルでさつまいもを裏ごししている様子

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さつまいもが熱いうちに、ざるで裏ごしします。つぶ感を残したい場合は、マッシャーやすりこぎ、フォークの背、ハンドブレンダーなどで潰してください。 少しゆで汁を残したまま鍋の中で潰し、そこから裏ごしすると、作業しやすいですよ。

5.さつまいもを練る

ボウルに入れていもきんとんを作っている様子

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鍋に裏ごししたさつまいも、砂糖、みりんを入れ、火にかけます。強めの火ですばやく練っていきます。焦げないように注意しましょう。ツヤやかな色になれば完成です。砂糖は、さつまいもの甘みで変わってくるので、様子を見ながら調整してください。

茶巾包みのやり方

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いもきんとんは、茶巾包みにするときれいに仕上がりますよ。茶巾包みは、いもきんとんをガーゼやラップの上にのせて、絞ったように包んでいくだけです。ラップの端をねじって成形すると簡単ですよ。いもきんとんを成形して盛り付ければ、おもてなしにもピッタリです。

日持ちは?いもきんとんの保存方法

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手作りのいもきんとんは、冷蔵庫で2日ほど保存が可能です。すぐに食べきれない場合は、常温で保存するのではなく、ラップに包んだり保存袋に入れたりして冷蔵庫へ。茶巾包にしてから、冷蔵庫に入れておけば、そのまま盛り付けるだけでOKです。

冷凍はできる?

いもきんとんは冷凍保存もできます。ラップに包んでから、保存袋に入れて冷凍庫に。3週間ほど保存が可能です。冷凍したいもきんとんを食べる際は、冷蔵庫に移して自然解凍してください。

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