
ライター : 長曽我部 真未
管理栄養士
学校給食の栄養士として勤務後、食の大切さや楽しさを伝えたいとの想いでフードユニット『ランネ』を結成。熊本のちいさなアトリエで栄養バランスを考えたおいしくオシャレな食卓を提案…もっとみる
いもきんとんの基本レシピ
お正月に定番のきんとんを栗を入れずに、さつまいもだけで作るレシピです。やさしいさつまいもの味わいが、ほっこり懐かしい気持ちになります。栗の甘露煮を加えて、栗きんとんにしあげることもできますよ。
黄金色の秘密は、さつまいもの下処理とくちなしの実を使うこと。ぜひ覚えておきたいポイントです。この2つをおさえて、黄金色のきれいないもきんとんを作りましょう。
材料(4〜5人分)
・さつまいも 2〜3本
・砂糖 大さじ3弱(25g)
・みりん 大さじ2
・くちなしの実 1個
作り方
1. さつまいもを切る
さつまいもは厚めに皮をむき、1.5cm幅に切ります。大きいときは、半月切りにしましょう。アクが出て変色しやすいので、切ったらそのつど、水をはったボウルに入れてください。2〜3回水を変えながら、30分ほど水につけ、あく抜きをします。
2. くちなしの実を割る
くちなしの実を包丁の柄やあごで割って、お茶パックやガーゼで包みましょう。
3. さつまいもを茹でる
さつまいもは水を切り、さっと洗います。鍋にさつまいもとくちなしの実を入れ、かぶる程度の水を入れてください。水を入れすぎてしまうと、せっかくのくちなしの黄色が薄くなりますので、入れすぎには注意しましょう。中火にかけ、沸騰したら弱火にし、さつまいもが柔らかくなるまで煮ます。
どんどんゆで汁が黄色くなっていきます。竹串をさして軽くスッと通ったらOKです。ザルなどを使い、ゆで汁を捨てましょう。このとき、きんとんの固さを調整するために、ゆで汁をあとで使うかもしれませんので、少し取っておいてください。
4. さつまいもを裏ごしする
さつまいもが熱いうちに、ざるなどを使い、裏ごしします。つぶ感を残したい場合は、マッシャーやすりこぎ、フォークの背、ハンドブレンダーなどで潰してください。
少しゆで汁を残したまま、鍋の中で潰し、さつまいもに水分がある状態で裏ごしすると、裏ごししやすいので試してみてくださいね。
5. さつまいもを練る
鍋に裏ごししたさつまいも、砂糖、みりんを入れ、火にかけます。強めの火ですばやく練っていきます。焦げないように注意しましょう。ツヤやかな色になれば完成です。砂糖は、さつまいもの甘みで変わってくるので、様子を見ながら調整してください。
盛り付け
器に盛る場合は、ベタッとのせるのではなく、こんもりふわっと盛りましょう。ラップに少量とって、キュッとねじって茶巾包みにするのもおすすめです。
作るときのコツ
さつまいもの皮は、厚めにむいてください。黒い部分が残っていると、くすんだ仕上がりになってしまいます。切ったらそのつど、水にさらしてアクを抜きましょう。
ツヤやかな色にするためには、さつまいもを練るときに、強めの火ですばやく練りあげるのがコツです。
なめらかに仕上げるためには、裏ごしは必須です。手間はかかりますが、その分とろけるようななめらかさを味わうことができますよ。
いもきんとんのアレンジレシピ3選
1. りんごきんとん
ブランデーにつけた香り高いレーズンがアクセントになっていて、上品で大人な雰囲気のきんとんです。やさしい甘みのさつまいもと甘酸っぱいりんごとのバランスもたまりません。バニラアイスと合わせると極上のデザートになりますよ。大人だけのデザートにどうぞ!
- 1
- 2
特集
FEATURE CONTENTS