ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

「こごみ」とは春に芽吹くシダ植物の若芽

Photo by 稲吉永恵

こごみとは、シダの一種であるクサソテツの若芽のこと。芽が丸まった様子が、人がかがむ(こごむ)ように見えることから、その名がついたとされます。

アクがほとんどなく、やわらかくて食べやすいため、いろんな料理に使われる人気の山菜。春が最盛期で、3~6月にかけて収穫され、4~5月がもっとも出回る旬です。

おいしいこごみの選び方

緑色が濃くて、全体的にみずみずしいものがおすすめです。先端がしっかりと丸まったものが、おいしさの証。本来は全国の山野に自生する山菜ながら、いまは栽培されていて、旬になるとスーパーにも並びます。

こごみの味わいと食べ方

こごみは、山菜のなかでもアクが少なくやわらかいのが特徴。さらに、シャキっとした歯触りと軽いぬめりがあります。クセがないのでおひたしや和え物、酢の物など、シンプルに調理して食べるのがおすすめ。山菜の定番料理である、天ぷらも絶品ですよ。

こごみは生で食べるのは基本NG

こごみは、基本的に生で食べるのはNGです。洗ってからゆでて和え物にしたり、生のまま天ぷらにしたり加熱調理するようにします。ただし、取り立ての新鮮なものは、よく洗って生食できますよ。

こごみの下処理方法

こごみはあく抜き不要

こごみにはアクがほとんどないので、水洗いしてそのまま調理してOKです。わらびをはじめほかの山菜のようにゆでるときに重曹を使ったり、水に長時間さらしたりする必要はありません。

こごみの洗い方

Photo by TAMA39

こごみは全体をサッと洗ってから、渦巻きの部分を水の中で振り洗いしてごみや枯れた葉を落とします。葉が巻いている部分は汚れがたまりやすいため、広げてしっかり落としましょう。
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