一次発酵の途中でパンチを入れてボリュームを出す

一次発酵の途中で生地を取り出し、折りたたむ作業が「パンチ」です。パンチを入れると、発酵が促され、ボリュームのあるフランスパンが作れます。フランスパンの生地をパンチするときは、折りたたむだけのやさしい力でおこなうのがポイントです。

生地の形が崩れないように最終発酵させる

パンマットやクッキングシートをたゆませて溝を作り、生地を入れて最終発酵させましょう。平らな場所に生地を置いておくと、横に広がるように膨らんでしまいます。生地の両脇に高さのある壁があることで、生地が横に広がらず、縦に伸びてくれますよ。

生地表面に切り込みを入れて霧吹きで濡らす

表面に入れる切り込み(クープ)は、焼いている間に発生する蒸気の出口となります。切り込みから蒸気が逃げることで、きれいな棒状のまましっかり膨らみ、火の通りも良くなりますよ。

オーブンに入れる直前に生地表面を霧吹きで濡らす目的は、表面の焼き固まるスピードを遅らせ、生地を十分に膨らませるためです。表面はパリッと硬く、中はふんわりと焼き上がります。

手作りフランスパンの保存方法・日持ち

Photo by Uli

常温で1~2日保存が可能です。フランスパンがしっかり冷めてから、密閉袋に入れてなるべ空気を抜き、乾燥を防いで保存しましょう。もしくは、ラップでぴったり包んで保存します。

冷蔵保存はパンの味や風味が劣化しやすいため避けてください。室温の高い夏場は、当日中に食べない分をすぐに冷凍します。

冷凍方法

Photo by Uli

冷凍保存する場合は、食べやすい大きさにスライスするか、適当な長さに切り分けてラップでぴったり包みます。平らになるように冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、密封して冷凍しましょう。冷凍で2週間ほど保存できます。

解凍方法

解凍するときは、室温で30分ほど置いて自然解凍してラップを取ります。霧吹きで表面をかるく濡らしてから、トースターの高温で焼くと、さっくり焼き上がりますよ。トースターの加熱時間は、スライスしたフランスパンの厚さにもよるので、様子をみながら調整してください。

厚くカットした場合は、自然解凍の時間を長くとり、アルミホイルに包んでトースターで焼くのがおすすめです。

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