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トロ旨「すじこん」を作って食べよう!
「すじこん」を食べたことがありますか? 関西では昔から親しまれている料理で、小鉢に入ったすじこんを肴にお酒を楽しむ姿があちこちの居酒屋で見られます。
もちろん「すじこん」は大人だけのものでなく、子どもも大好きな「おかず」です。お好み焼き屋さんではすじこん入りのお好み焼き・ネギ焼が人気メニュー。家庭でも、コトコト煮込こんで「我が家の味」に腕をふるう料理なんです。
今回は、そんな「すじこん」レシピをご紹介。基本の作り方、圧力鍋や味のバリエーションを楽しむアレンジレシピ、子どもも大好きな活用レシピと盛りだくさんですよ♪
「すじこん」って?
ところで、「すじこん」ってなに? という方のために、簡単にご説明しますね。「すじこん」とは「牛すじ肉とこんにゃくの煮込み」のことで、牛すじ肉とこんにゃくをひと口大に切り、醤油・砂糖・みりんで甘辛く煮込んだ料理です。
明治時代に牛肉文化が根付いた関西では、肉よりも安価な牛すじを使った「すじこん」が庶民のお総菜として親しまれ、受け継がれてきました。昭和初期の大阪を舞台にした小説「夫婦善哉」(織田作之助・著)の中にも、味噌味のすじこん「どて焼き」が登場しています。
また、神戸市の長田区周辺では「ぼっかけ」とも呼ばれ、地元のソウルフードとして愛されています。
弱火でじっくりと煮込めば、すじの部分も柔らかくなり、とろとろプルプルに。牛のエキスがたっぷりの煮汁は、すき焼きを煮詰めたようなコク深い味。ご飯のおかずやお酒の肴のほか、うどんやお好み焼きの具材としても人気です。
すじこんの基本レシピ
牛すじ肉とこんにゃくを甘辛醤油で煮込む、基本のすじこんの作り方をご紹介します。
ポイントは下準備のひと手間と、弱火でじっくり煮込むこと。すじ肉のすじの部分は「とろっプルッ」とした食感に、赤身の部分はホロホロに仕上がります。牛のだしと砂糖・醤油が溶け合い凝縮された煮汁がこんにゃくにも染み込んで、絶品ですよ。
煮込む時間はかかりますが、作り方は簡単です。ぜひ、チャレンジしてくださいね。
材料(4人分)
コツ・ポイント
- 牛すじ肉は、下茹でしてからの方が切りやすいです。下茹で前と後に水でよく洗うことで、アクや臭みが少なくなります。
- 先に酒・生姜・青ネギでじっくり弱火で煮た後で、砂糖・醤油とみりんの順に加えると、すじ肉が柔らかく仕上がります。
- こんにゃくは、麺棒で叩く・スプーンで切るかてでちぎると、煮汁が染み込みやすくなります。
- 火から下した直後より、一旦冷ました後の方が味が染みておいしくなります。
作り方
1.牛すじをゆでる
Photo by suncatch
牛すじ肉は水で洗い、たっぷりの沸騰したお湯(分量外)で5分茹でます。ザルにあげて、水洗いしてアクを落とします。
2.牛すじを切る
Photo by suncatch
1を1.5cm角ほどのひと口大に切ります。
3.鍋に牛すじと調味料を入れて煮る
Photo by suncatch
鍋に2と水・長ネギの葉・生姜・酒を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にして30分煮ます。
4.こんにゃくを切る
Photo by suncatch
3を煮ている間に、こんにゃくの下準備をします。麺棒で叩いて柔らかくし、スプーンで、すじ肉と同じ大きさに切ります。
5.こんにゃくをゆでる
Photo by suncatch
4を茹でてザルにあげておきます。
6.こんにゃくと調味料を加えて煮る
Photo by suncatch
すじ肉の鍋に、砂糖とこんにゃくを加えて10分煮ます。
Photo by suncatch
醤油・みりんを加えてさらに20分煮ます。
7.煮詰めたら火を止めて味をなじませる
Photo by suncatch
煮汁が1/3ほどになるまで煮詰めて火を止め、時々混ぜながら冷まして味をなじませます。
8.できあがり
Photo by suncatch
食べる時に温め直し、器に盛りつけ青ネギを散らしていただきます。お好みで、七味唐辛子をかけましょう。(甘めの味付けに七味唐辛子を効かせるのがオススメです。)
圧力鍋がなくてもOK♪簡単レシピ3選
1. 圧力鍋でプル旨すじこん
コトコトじっくり煮込む「すじこん」が、下茹でも含めて30分で完成!圧力鍋の実力を発揮するのに、持ってこいのレシピです。
刻み玉ねぎを加えることで甘みをプラス、牛すじから出ただしと溶け合ってコク深い甘辛味となります。柔らかな牛すじと味がしっかり染み込んだこんにゃくに、青ネギをトッピングして召し上がれ♪
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