ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

なかなか聞けない食費の話……

贅沢をしていないのに節約が捗らないとなると、最初に切り詰めるのは「食費」になると思います。他の家族の食費がどのくらいかかっているのか気になることもあるでしょう。実はこれはシビアな問題で、よほど仲の良い間柄でなければ聞くことはできません。 そんな時、あらかじめ一般的家庭の食費の平均を知っておくと便利です。果たして4人家族における1ヶ月の食費の平均はどのくらいなのでしょうか?この記事では、4人家族の食費の平均値をご紹介するとともに、節約のポイントや役立てられる豆知識も一緒にご紹介します。

4人家族の食費の平均

4人家族で1ヶ月にかかる食費は、およそ4万円から5万円が平均とされています。こう聞くと、意外と余裕があるような気がしますが、お米や嗜好品なども含めるとあっという間にこの金額に到達してしまいます。また、平均はあくまで平均であり、家族構成や両親の仕事柄、地域性などによって価格は変動します。

子供の年齢や性別によって変わる

1ヶ月に必要な食費は、子供の年齢や性別も大きく影響します。ご自身のご家庭がこの平均値を上回っていたからといって、無理に抑える必要はありません。 一般的に、女の子よりも男の子はたくさん食べますね。特に思春期にもなると、男の子は部活動でからだを動かす機会が増え食べる量も増えます。逆に女の子は見た目を気にするようになってダイエットを始め、小学生の頃よりも食べる量が減るという場合もあるでしょう。この辺りも踏まえながら、上手なやりくり方法を考慮していく必要があります。

食費を計算するときのポイント

酒代、外食代は別にする

食費を計算するうえで、いくつか気をつけたいポイントがあります。まず一つ目は、お酒代や外食代は別に計算するということ。食費に含むものは、あくまでも自宅で食事をする際の材料費と考えましょう。お酒や外食に使った費用までを食費に含んでしまうと、トータルでどれだけ使ったのかが具体的に把握しにくくなってしまいます。 家計簿をつけている方は、お酒代は嗜好品、外食した際はレジャー費として計算すると良いですね。また、お米などの定期的に購入する食料は「米代」など分かりやすいように分けておく良いでしょう。

エンゲル係数を目安に

頑張って節約しているものの、なぜだ食費が平均値におさまらない。でも、何をどう削ればいいのかわからないという方は、エンゲル係数を目安にしてみましょう。 <エンゲル係数=食費÷消費支出×100> この計算式を頭に入れて、食費をかけすぎているか否かを判断することができます。エンゲル係数で計算した場合に25%を超えているのであれば少々使いすぎかもしれません。1ヶ月の支出の中でも食費はメインとなる変動支出です。エンゲル係数を目安にしながら、1ヶ月に使う食費を決めてみると、なにがいけないのかが分かりやすくなりますよ。
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