牛肉を選ぶときのポイント

牛肉はいろんな工程を経て、日数をかけて店頭に並びます。その間に熟成が進むのです。そのため魚のように、新鮮だからおいしいというわけではありません。

パック入りの肉は、赤身が色鮮やかなほど、スライスして間もないと判断できます。脂肪は白く輝いているものが加工したて。牛肉はもとは赤黒い色で、空気に触れて赤く発色します。薄切り肉を重ねた部分の色が違っていても、それは発色していないだけ。

色はパック全体を見て判断します。全体の色がくすんでいたり、茶色っぽいものは加工して時間がたっている証拠。信頼できるお店で購入しましょう。

しゃぶしゃぶ用のお肉はOK?

すき焼き用としゃぶしゃぶ用の肉は、どちらも薄切りで販売されています。したがって、しゃぶしゃぶ用の肉ですき焼きを作ってもOK。

しゃぶしゃぶ用の肉は、熱湯にくぐらせる程度で火が入るように、すき焼き用よりもやや薄くカットされています。そのため食べごたえを重視するなら、すき焼き用の肉を選ぶほうが無難です。

ひとり分の肉の量

すき焼きで食べる肉の量は、一般的にはひとり分で150〜200gが適量とされています。もちろん人それぞれで食べる量が異なるうえ、女性と男性でも違うので、あくまで目安と思ってください。すき焼きに加える野菜や、そのほかの具材でも変わってきます。

肉が引き立つ!すき焼きを作るときのコツ

黄金比の割り下で肉をおいしく

割り下には黄金比率といわれる、バランスの良い調味料の割合があります。調味料とその割合は、しょうゆ:酒:みりん=1:1:1。これにざらめか砂糖を加えますが、量は酒の3割程度がおすすめです。

酒とみりんは強火で煮切って、アルコールを飛ばすことを忘れないでください。十分に煮立ってからざらめを加え、きれいに溶けたら割り下の完成。割り下は、肉を牛脂で焼いてから入れたり、煮立たせてから肉と野菜を加えたりと、食べ方はお好みでどうぞ。

先に肉だけを味わう

関東風のすき焼きは、具材を割り下で煮込んでから肉を入れるのが一般的。そこに関西風の食べ方を取り入れてみましょう。牛脂で肉を焼き割り下で味付けしたら、まず肉だけを味わうのです。そうすることで、あとから入れる野菜や豆腐に肉の旨味が染みて、よりおいしくなりますよ。

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