ライター : 菅 智香

育児料理アドバイザー

伝統の和食「幽庵焼き」とは?

Photo by 菅 智香

「幽庵焼き」とは、「幽庵地」と呼ばれる漬けだれに魚や肉を漬けて焼く、和食の焼き物を指します。幽庵地は、しょうゆ、酒、みりんを同じ分量で合わせ、ゆずやかぼす、すだちなどの柑橘類を加える漬けだれのことで、鯛や鮭、さわら、かつおなどの魚や鶏肉を漬けますよ。柑橘の風味がよく、冷めてもおいしい焼き物です。

幽庵焼きの歴史と由来

幽庵焼きの「幽庵」の由来は江戸時代の中期、現在の滋賀県の堅田に住んでいた北村祐庵という名の茶人が、魚をみりんとしょうゆに浸けて焼くことを考案したことと言われています。

漬けておけば楽ちん!さわらの幽庵焼きの作り方

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調理時間 50
さわらを使う、シンプルな幽庵焼きのレシピです。作業時間が少なく、冷めてもおいしくいただけるので普段の食卓はもちろん、お弁当のおかずにもおすすめですよ。紹介するレシピではかぼす果汁を使用ますが、ゆず果汁やかぼす果汁などお好みの柑橘類で代用してくださいね。

材料(2人分)

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レシピのコツ・ポイント

コツ・ポイント

  1. 塩で下処理する
  2. 漬けだれを塗って加熱する
さわらには塩をふって下処理をしてから30分漬けましょう。水分を出すことで臭みが取れ、また調味料が染み込みやすくなりますよ。

さわらの色が変わったら漬けだれを塗って再度加熱する、という工程を繰り返しましょう。漬けだれを塗る前に加熱しすぎる焦げてしまうので注意してくださいね。漬けだれをぬるときれいな焼き色になり、味もおいしく仕上がります。

作り方

1.さわらに塩をふる

下処理をしたキッチンペーパーにのったさわら

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さわらに塩をふり10~15分置きます。出てきた水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取ります。

2.さわらを調味料に漬ける

漬けだれにつかったさわら

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さわらにしょうゆ、みりん、酒、輪切りにしたゆずを合わせ、キッチンペーパーを上に当てて、全体に味をしみ込ませて30分置きます。

3.さわらを焼く

魚焼きグリルにのった加熱したさわら

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魚焼きグリルを熱し、さわらをのせて色が変わるまで加熱します。

4.調味料を塗る

グリルにのった完成した幽庵焼き

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はけで漬けだれを塗ります。再度加熱し、表面が乾いたら漬けだれを再度塗ります。5回ほど繰り返して完成です。

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