ライター : Raico

製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター

新米の時期は、産地や品種によって違う!

Photo by Uli

秋になるとお米屋さんやスーパーで出回る新米。一般的なお米と比べると、みずみずしくて香りや風味が高いのが魅力です。秋の味覚のイメージがありますが、実は新米が出回る時期は、産地や品種、気候などによって違うことをご存じでしょうか。そこで新米が出回る時期を、地域や品種別によって詳しく見ていきましょう。

【地域別】新米の時期

地域新米の時期
九州8月初旬
関西から関東8月下旬から10月初旬
北陸9月初旬ごろ
東北10月ごろ
北海道10月上旬から下旬
新米とは、その年にとれたお米のことをいいます。そのお米を収穫した年の12月31日までに精米・包装されたものが、「新米」として表示されます。

新米の時期は一般的に9月から10月ですが、地域によっても違いがあります。「日本一早い新米」として販売される沖縄では6月ごろに出荷されますが、九州で8月初旬に出荷されはじめると新米のシーズンが本格的にスタート。九州、関西から関東、北陸、東北、北海道と、産地はだんだん北上していきます。

【種類別】新米の時期

品種名新米の時期
九州南部産コシヒカリ8月初旬
新潟産コシヒカリ9月上旬
茨城県産あきたこまち8月中旬
東北産あきたこまち10月上旬
北海道産ななつぼし9月中旬から10月
山形県産つや姫9月下旬から10月上旬
沖縄県産ひとめぼれ7月中旬
宮城県ひとめぼれ10月上旬
新米の時期は、お米の品種によっても違います。代表的な品種であるコシヒカリ・あきたこまち・ななつぼし・つや姫・ひとめぼれの5つを、上記の表にまとめました。

品種だけでなく産地による違いもあり、主要な産地よりも温かい気候の地域ほど新米の時期は早くなっています。品種別に新米の時期や産地、味わいの特徴を、それぞれ見ていきましょう。

コシヒカリ

数ある品種のなかで一番生産量が多いコシヒカリ。北海道と沖縄を除く全国で生産されています。甘味と粘りが強く、ツヤがあって香りがよいのが特徴で、バランスのよさが日本人に好まれています。

米どころである新潟県産のコシヒカリは、トップブランドとして長年支持される商品。9月上旬から出回ります。特に魚沼産のコシヒカリは特に品質が高く、高級品です。また九州南部のコシヒカリはもっとも収穫が早く、例年8月初旬に出荷が始まります。

あきたこまち

あきたこまちは、コシヒカリを親に持つ品種です。ツヤと透明感があり香りがよく、小粒でバランスがGOOD。品質が安定していて、冷めてもごはんが硬くなりにくいのが特徴です。

コシヒカリよりも2週間から10日ほど早く収穫できる品種とされます。主要産地は秋田県、岩手県、茨城県です。茨城県では8月中旬から収穫が始まり、東北産は1か月半後くらいから収穫が始まります。

ななつぼし

あきほとひとめぼれをかけ合わせて生まれた、北海道を代表する品種です。北海道産のお米のうちもっとも多く作られています。

大粒で甘味・硬さ・粘りがほどよく、味のバランスは抜群。あっさりとした風味で、冷めても粘度が落ちにくく、おいしく食べられます。北海道産ななつぼしの収穫時期は、9月中旬から10月です。
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