ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

「西瓜」と書いてなんと読む?

「南に瓜」と書いて「かぼちゃ」と読みます。では、「西に瓜」と書いた場合は、なんと読むのでしょうか?みなさんはご存知ですか?これは「すいか」と読みます。そう、あの夏の定番のすいかです。 今回はなぜすいかが「西に瓜」と書くようになったのか、瓜という文字がつく食べ物にはどんなものがあるのか、などを詳しくお話していきます。

なぜ「西瓜」ですいかと読むの?

「西に瓜」と書いて、なぜ「すいか」と読むのでしょうか。 これは、中国に西瓜が伝わった際の方角に由来するのです。中国の西側にあるウイグルから伝わったため、「西からきた瓜」ということで、西瓜と書くのだそう。 ちなみに、中国語では西瓜を「シーグァ(xī guā)」と発音します。このシーグァという呼び方が日本に伝わってくる際に、「すいか」という発音になったのですね。

「水瓜」も「すいか」!?

すいかのことを「水瓜」と書くこともあります。水分をたくさん含んでいる瓜、という読んで字の如くの当て字なのだとか。 たしかにすいかには、たっぷりの水分が含まれているので、このような漢字が使われているのも納得ですね。

何個読める?「瓜」がつく食べ物

「西瓜」や「南瓜」のほかにも「瓜」という字が付く食材は存在しています。あなたは読めますか?

レベル1:「胡瓜」

これはご存知の方も多いでしょう。「きゅうり」と呼びます。夏野菜として知られていますが、近年ではいつでもスーパーやデパートで見かけるのが当たり前のお野菜ですね。サラダをはじめとして、中華料理に使われることも多く、さっぱりとした味わいが特徴です。

レベル2:「甜瓜」

こちらはそのまま読むと「テンカ」。実は「メロン」の漢字表記なのですよ。「マクワウリ」と説明されていることもあります。 メロンのように甘い特徴を持ち、芳醇な香りがあるマクワウリを「カンロマクワウリ」と呼ぶこともありますね。少々混乱しますが、「マクワウリ」とは現在の「メロン」のことを指しています。そのため、「マクワウリ」も「カンロマクワウリ」も、すべて「メロン」を指しています。
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