トントロ

豚の首から肩にかけてのネックまわりにある部位のことで、まぐろのトロのように脂肪が多いことからついた名称。豚の英語名の頭文字から、Pトロの別称でも有名です。とろけるような口当たりながらさっぱりした味わいのお肉で、焼肉だけでなく、串焼きにしてもおいしいと人気があります。

ガツ

牛の第1胃のミノをガツと呼ぶこともありますが、一般的には豚の胃袋を指す名称。火を通すと歯ごたえのあるやや硬めの食感が特徴で、コリコリした歯ざわりで人気があります。淡白な味わいでどんな味付けにも合うことから、焼肉や串焼きのほか、ボイルしてガツ刺しにしてもおいしいですよ。

てっぽう

豚の直腸を指す呼び名です。大腸から続いている部位で、大腸よりもさらに肉厚で弾力があります。脂を楽しめることから、腸のなかで一番おいしいといわれるお肉。強火で焦げ目がつく程度に焼くと、外はカリカリ、なかはふんわりした食感を味わえます。

鶏モツと呼ばれる代表的な部位

一般的にモツと呼ばれる鶏の内臓は、各部位が小さいため、おもに焼鳥屋さんで串焼きとして提供されます。牛や豚ホルモンとは異なる味わいと、鶏独特の部位があるのが特徴。脂の多い部分もありますが、全般的に淡白さが持ち味です。

砂肝

歯を持たな鳥類は食べたものを砕くために、胃に続く砂嚢(さのう)という消化器官を持つのが特徴。鶏の砂嚢を砂肝といい、関西では砂ズリや単にズリと呼ばれる部位です。コリコリした歯ごたえと独特のうま味がある人気のモツで、タレ焼きよりも塩味の串焼きが多くの人に好まれています。

ヤゲン

漢方薬をすりつぶして粉にするための道具、薬研(やげん)に似ていることからついた名称で、剣状軟骨とも呼ばれます。胸骨沿いにあるササミの先についた細長い三角形状の軟骨で、コリコリした食感と少し身がついた淡白な味わいが評判。唐揚げにしたり、塩味を効かせた串焼きが人気です。
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