ライター : kaokao

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ちゃん系ラーメンとは?

Photo by KaoKao

「ちゃん系ラーメン」とは、「ひろちゃんラーメン」や「ナギちゃんラーメン」など、“ちゃん”を名乗っているラーメン店のこと。

いずれのお店もチェーン店というわけではなく、「家系ラーメン」のように、店舗の外観やラーメンの麺や具材などに共通の特徴を持っています。

たとえば、外観は赤い看板に白抜きの文字を使い、店名のほかに「中華そば」、「もり中華」という言葉が並んでいるお店が多いのも「ちゃん系」を見分けるポイント。

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また外には、「味の店」「切り立てのチャーシューが抜群!」「炊き立てのスープは香りが抜群!」などのラーメンの味などをアピールする看板も立てられているお店がほとんどです。

メニューの特徴

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「ちゃん系ラーメン」の各店舗のメニューは多少の違いはあるものの、多くのお店は「中華そば」と「もり中華」がメインです。トッピングも生卵やメンマなどが用意されているくらいで、餃子のようなサイドメニューはなくとてもシンプル。

ラーメンの値段は、850円から1,000円程度。どのお店も「中華そば」であれば1,000円を超えることはない価格に設定されています。

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また、多くのお店ではごはんが無料か有料であっても100円から150円程度。リーズナブルなのでごはんをラーメンと一緒に食べたい人は、必ず頼んでいるようです。

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ごはんが無料のお店では、テーブルに食べ放題の漬物が置かれていたりしますよ。

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各テーブルには味変用の調味料もいくつか用意されています。多くのお店では、刻みにんにく、こしょう、お酢が置かれていました。

ラーメンの特徴

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「ちゃん系ラーメン」で食べられる「中華そば」の特徴は、なんといっても丼から溢れそうなほど並々に盛られた熱々のスープ! スープ対策なのか、提供される際は丼の下に必ずお皿が敷いてあります。

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「中華そば」のトッピングは、チャーシュー、ネギ、メンマの3種類のみ。ラーメンが見えないくらい覆われたチャーシューは、注文を受けて塊から切ってくれるため、ジューシーで肉の旨みを味わえます。

チャーシュー麺でもないのに、山盛りのチャーシューが食べられるのは嬉しいですよね。

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ラーメンのスープは、澄んだ色の醤油スープ。表面には脂がたっぷり浮いていて、時間が経っても熱々のまま食べられます。

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麺はツルッとした喉越しの平打ち麺を使用。硬さはほとんどなくかなりやわらかめです。コシのある麺が好きな人には、物足りなさを感じるかもしれません。

「ちゃん系ラーメン」のラーメンは、実際に食べてみると脂が多い割にはあっさりした味わい。どこか懐かしい安心感のある味に仕上がっています。

「ちゃんのれん組合」について

「ちゃん系ラーメン」には、店舗をまとめる「ちゃんのれん組合」があります。

組合は「ちゃん系」の原点といわれる、神田の「ちえちゃんラーメン」をはじめ、新宿の「えっちゃんラーメン」、池袋の「ひろちゃんラーメン!」、製麺所である「達磨製麺」が運営。この組合に加盟している店舗が「ちゃん系」になり、「ちゃん系」で修行をした人がのれん分けをして「ちゃん系」を名乗っていることが多いそうです。

2024年3月24日時点で「ちゃんのれん組合」に加盟しているのは、16店舗。加盟店では「達磨製麺」の麺を共通で使いながら、各店舗がスープや具材などで個性を出していく形をとっているのが特徴です。

組合では、加盟店の営業改善、技術向上、原材料の共同購入、従業員のあっせん、福利厚生などを実施。加えて新規加盟希望者への各説明会なども取り組んでいます。

都内で押さえておきたい店舗5選

1. 新宿歌舞伎町のど真ん中にある「ナギチャンラーメン」(新宿)

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「ナギチャンラーメン」は、JR新宿駅 東口から徒歩7分程度の、歌舞伎町のど真ん中にあるラーメン店。ギラギラと輝く歌舞伎町に負けないくらい、赤と白の看板が目を引く外観が特徴です。眠らない街には嬉しい24時間営業。

店内はカウンターのみ14席。縦に長く広くはないですが、店舗自体は新しく綺麗な内装になっています。

中華そば

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890円(税込)
メニューは「中華そば」のみ。「歌舞伎そば」や「特そば」などのトッピングを合わせたメニューも提供されています。ごはんは無料なので食べたい場合は注文しましょう。

「中華そば」は「ちゃん系」らしく、透明感のある醤油スープ。脂もしっかり浮いていてすすると熱々でやけどしそうなほどです。チャーシューは大きめサイズで5枚以上盛られています。チャーシューにやわらかい平打ち麺を包んで食べるのがおすすめです。

また無料のごはんに、チャーシューとテーブルに設置されたマヨネーズでチャーシュー丼にするのも最高ですよ!
店舗情報
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