ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

キヌアのおいしい食べ方、知ってる?

Photo by 稲吉永恵

キヌアとは、ヒユ科アカザ亜科に分類される植物。一般的には穀類として扱われますが、ほうれん草やてん菜の仲間です。主にペルーやボリビアなどアンデス地域中心で栽培され、古くから「母なる穀物」として親しまれてきました。

キヌアのおいしい食べ方

  1. 炊いたりゆでたりして、ごはんの代わりに食べる
  2. サラダやスープなどに調理して食べる
  3. お菓子作りに活用して食べる
キヌアの食べ方はごはんと似ていて意外と簡単です。鍋やフライパンで炊く方法が一般的ですが、炊飯器や電子レンジを使って炊くこともできますよ。

ゆでてサラダやスープに、そのままお菓子になど、いろいろな料理に活用できます。キヌアのおいしい炊き方やゆで方、おすすめのレシピを見ていきましょう。

キヌアを炊いておいしく食べる方法

【基本】フライパンや鍋を使うキヌアの炊き方

Photo by 稲吉永恵

1. 目の細かいザルなどにキヌアを入れてしっかりと洗います。キヌアは、洗い始めるとサポニンが溶けて泡立ちます。サポニンが残ると苦味を伴うため、泡が立たなくなるまで、何度も水を変えながらしっかりと洗います。洗ったキヌアは水を切りましょう。

2. フライパンや鍋にオリーブオイルを敷き、1分程度キヌアを炒めます。

3. キヌアの倍の量の水を加えて、中火から強火で沸騰させます。

4. 沸騰したところで弱火にし、蓋をしてさらに15分間ゆでてください。15分経過したら火を止めて、蓋を取らずに5分間放置して蒸しましょう。ザルにあげ、水気を切ったら、炊き上がりです。

5. 食べるときにはさっくり混ぜて器に盛り付けましょう。

おいしく炊くポイント

  1. キヌアそのものにクセがないので、水の代わりにスープで炊くのもおすすめ。コンソメや鶏ガラスープの素などを使えば、風味豊かに炊き上がりますよ。

【簡単】炊飯器を使うキヌアの炊き方

鍋やフライパンではなく、炊飯器を使ってキヌアを炊くこともできます。

炊き方は、白米と同じ要領でOK。お米を研ぐように数回水を取り替えてすすぎ、普通炊きモードで炊きます。水加減は白米と同じで構いません。

白米と混ぜてモチモチに炊く方法

キヌアを炊く際には、キヌアだけでなく白米を混ぜる方法もおすすめです。

白米を混ぜることで、もっちりとした食感に炊きあがります。白米と混ぜる場合にはキヌア大さじ1杯に対し白米2~3合の割合にすると食べやすいですよ。水の分量は白米を炊く場合と同じで構いません。

【手軽】電子レンジを使うキヌアの炊き方

Photo by 稲吉永恵

1. キヌアをしっかり洗ってから耐熱ボウルに入れ、水を注ぎます。水の量は、キヌア1に対し水3。そこに塩をひとつまみ加えます。水の代わりにスープで炊いても構いません。

2. ラップをし、電子レンジ600Wで10分加熱します。一旦取り出して上下をひっくり返すようにサッと混ぜ、再びラップをし10分加熱します。

3. 加熱終了後、ラップをしたまま10分ほど蒸らします。まだ芯が残っているようであれば、5分ほど加熱して様子をみてください。

4. 食べるときにはさっくり混ぜて器に盛り付けましょう。

キヌアをゆでておいしく食べる方法

Photo by 稲吉永恵

1. キヌアをしっかり洗ってから鍋に入れ、水を注ぎます。水の量は、キヌア1に対し水2。そこに塩をひとつまみ加えます。

2. 鍋に蓋をして強火にかけます。沸騰したら弱火にし、15分ほどゆでます。

3. 火を止めたら蓋を閉めたまま、5分から10分程度蒸らします。

4. 食べるときにはさっくり混ぜて器に盛り付けましょう。

キヌアのゆで上がりの目安は?

Photo by 稲吉永恵

キヌアはゆで上がると輝くような透明感のある見た目になり、輪のように見える白いひげがあらわれます。食べてみて、芯がなければゆで上がりです。

キヌアのサラダレシピ3選

1. プチプチ食感が楽しい。キヌアサラダ

Photo by macaroni

プチプチとしたキヌアとシャキシャキとしたきゅうりや赤パプリカの食感が楽しいサラダです。塩こしょうやレモン果汁でさっぱりとした味わいに仕上げましょう。キヌアはコンソメを入れて炊くことで、下味が付き食べやすくなります。

2. 子どもも食べやすい。ひじき入りキヌアサラダ

コーン缶やひじきとキヌアで作るサラダは、さまざまな食感が楽しめますよ。キヌアと芽ひじきはそれぞれゆでて熱いうちにドレッシングと和えましょう。味なじみがよくなり、ワンランク上のおいしさに。ツナ缶の風味が効いていて、子どもも食べやすいですよ。

3. 濃厚な味わい。ヨーグルトキヌアサラダ

マヨネーズを使わず、濃厚なクリームチーズとさっぱりとしたヨーグルトで和える、満足感の高いキヌアサラダです。マカロニやきゅうり、カニ風味かまぼこなど食感や風味の異なる食材を組み合わせるので、最後まで飽きずに食べられるのが魅力。キヌアが少しだけ余ったときの活用にもうってつけです。

キヌアのスープレシピ3選

4. 中華風。キヌアととうもろこしのスープ

キヌアはクセのない味わいなので、中華風の味付けとよく合います。とろみのあるスープの中でキヌアの食感がアクセントに。とうもろこしの甘みやきのこの旨味が感じられるやさしい味わいです。オイスターソースを加えるとより風味豊かに仕上がります。

5. しょうが香る。キヌアのミルクスープ

ゆでキヌアをたっぷり入れると食べ応えが増し、満足感が得られます。しょうがと玉ねぎはオリーブオイルで炒めて香りを引き出しましょう。玉ねぎや牛乳の甘みでほっとする味わいに。体を温めたいときにおすすめのスープです。

6. 具だくさん。キヌアのミネストローネ

Photo by macaroni

ミックスビーンズやウインナーソーセージ、野菜類を入れるボリューム満点の食べるスープです。キヌアは煮崩れしないので、いろいろな具材とスープにしてもプチプチな食感を楽しめます。完成後に20分置くのが、味をよりなじませるためのポイントです。

キヌアの主食レシピ3選

7. 炊飯器でできる。キヌア入り七草粥

炊飯器でおかゆを作ってみませんか?炊飯器にお米とキヌアを入れて炊くだけでOK。炊飯器におかゆモードがあれば、より簡単ですよ。七草はあらかじめ切ったりゆでたりしておき、炊き上がったおかゆに混ぜて香りを楽しみましょう。七草がないときは、鶏肉や葉野菜でアレンジするのもおすすめ。

8. 香ばしい。キヌアのあんかけおにぎり

キヌアをおにぎりにまぶして焼くとカリカリの食感に。おにぎりの具には鮭フレークを使うので、手間がかからず簡単です。具を昆布の佃煮や梅干しに変えてアレンジもできます。香ばしい焼き目とだしが香るあんが相性抜群。朝食やお酒のしめにぴったりです。

9. 本格的。キヌアとペンネのプッタネスカ

「プッタネスカ」はアンチョビやケッパー、オリーブなどを使い、酸味や塩味を効かせるトマトベースのパスタソースのこと。キヌアはペンネと一緒にゆでてOKです。独特な風味や旨味のあるソースとペンネやキヌアがよく絡み、本格的な味わいを楽しめます。

キヌアのおやつレシピ3選

10. プチプチさくさく。キヌアクッキー

キヌアのプチプチとした食感を楽しむクッキー。キヌアはゆでて使うのが一般的ですが、フライパンできつね色になるまで炒るのがポイントです。粉類と一緒に混ぜ込み、クッキー生地を作ります。トッピングにも炒りキヌアを使うことで、さらに食感が増しますよ。

11. クセになる食感。キヌアのサーターアンダギー

サーターアンダギーのふんわりとした生地と、プチプチとしたキヌアの食感がクセになります。ホットケーキミックスを使うので失敗知らずです。揚げるときの破裂防止のため、ホットケーキミックスは砂糖とベーキングパウダー入りのものを使ってください。

12. 満足感アップ。キヌア入りいちご大福

切り餅を使うので気軽に作れます。ゆでキヌアを切り餅に練り込むと、甘さ控えめで歯切れのよい大福に。噛み応えが増して満足感がアップするのもうれしいポイントです。切り餅といちご、キヌアのそれぞれ違う食感を楽しめます。

キヌアの食べ方を知って、手軽に取り入れてみよう!

スーパーフードとして知られることもあり、興味のある方も多いキヌア。見た目は穀物のようなキヌアは、意外にもクセがなくとても食べやすい食品です。これまで食べ方がわからなかった、という方も記事を参考に挑戦してみてはいかがでしょう。

特にスープで炊くキヌアは、サラダに入れてもチャーハンにしてもおいしいですよ。まずはほどよい食感に炊く方法を参考にして、気軽に取り入れてみてくださいね。

※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。

編集部のおすすめ