ライター : 佐久間愛子

管理栄養士/糖尿病療養指導士/Webライター

栄養豊富なスーパーフード!「キヌア」とは?

プチプチ食感が楽しい「キヌア」は、スーパーフードとして世界が注目しています。なぜ、キヌアはスーパーフードと呼ばれているのでしょうか?

キヌアは栄養バランスに優れています。その栄養価の高さは、宇宙飛行士の食料としてNASA(米国航空宇宙局)から注目されるほど。そこから世界で需要が高まっているんです。さらに、食後血糖値の上昇を表す指標である「GI値」も低い食品なんですよ。(※1,2)

キヌアの糖質とカロリー

キヌアの糖質やカロリーを見ていきましょう。キヌアのカロリーは100gあたり344kcalです。一方、糖質は62.8g。糖質は1gあたり約4kcalのエネルギーを産生するため、キヌアのカロリーの約7割が糖質であることがわかりますね。

しかし、これだけではキヌアの糖質とカロリーが高いかどうかがわかりにくいですよね。そこで、代表的な穀類と比較してみましょう。(※3,4)

キヌアの糖質は高い?ほかの穀物と比べると

カロリー糖質量
キヌア344kcal62.8g
342kcal77.1g
食パン248kcal42.2g
中華麺249kcal50.3g
(※100gあたりで比較)
(※3,5,6,7)
上記の穀類のなかでは、キヌアのカロリーが一番高いのがわかります。糖質も、同量の米よりはキヌアのほうが低いですが、食パンや中華麺よりは高めです。

いくらキヌアの栄養価が高いとはいえ、主食をすべてキヌアでまかなおうとするのは避けましょう。糖質やカロリーの摂り過ぎにつながるおそれがあります。

【Q&A】キヌアを食べると血糖値が上がりそう。GI値はどれくらい?

A:キヌアのGI値(グリセミックインデックス)は明確ではないですが、血糖値の上昇が緩やかとされる「低GI食品」といわれています。

GI値は食後血糖値の上昇を表す指標で、GI値55以下の食品は「低GI食品」と定義されます。キヌアはGI値が低い食品といわれているため、血糖値の上昇を緩やかにする作用が期待できるでしょう。(※2,8)

【Q&A】糖質制限ダイエット中にキヌアを食べてもよい?

A:糖質をエネルギーに変えるビタミンB1や、食物繊維も豊富なため問題ありません。

キヌアを取り入れることで、栄養をしっかり摂りつつ、糖質の調整がかないます。キヌアには糖質を燃やし、エネルギーに変えるのに大切なビタミンB1が含まれています。また、食後の血糖値の上昇対策に役立つ水溶性食物繊維も豊富です。(※3,9,10)

【Q&A】糖質制限ダイエット中におすすめなキヌアの食べ方は?

A:キヌアをサラダやスープなどに足す方法がおすすめです。

糖質制限を長期的に続けるうえで注意したいのが食物繊維、ビタミン、ミネラルの不足です。これらの不足を補うために栄養価の高いキヌアが役立つでしょう。サラダやスープなど、いつもの食事に足すことで栄養価アップがかないますよ。(※3,11)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ