食中毒対策に役立つ

お弁当が傷まないようにと、梅干しを入れるという方も多いと思いますが、これと同様に梅干しの酸には胃腸内の病原菌の繁殖を抑えるはたらきも期待できるんです。

また、梅酢に含まれる塩にも殺菌作用があるため、お弁当のおかずやおにぎりの塩代わりに活用すれば、防腐にもなりますよ。(※2,6)

血糖値の上昇を抑え、ダイエットにも役立つ

梅に含まれるオレアノール酸という成分には、糖質の消化吸収をゆるやかにする作用があり、食後血糖上昇を抑えるはたらきがあります。

血糖値が急激に上がると、インスリンというホルモンが分泌されます。インスリンには、血糖値を下げる作用のほか、血中の糖分を脂肪として溜め込むはたらきもあるんです。そのため過剰に分泌されると、ダイエットの妨げに。

さらに、梅に含まれるバニリンには脂肪細胞の増加を抑えるはたらきがあります。血糖値が気になる方やダイエット中の方は、梅干しや梅酢を上手に取り入れてみてはいかがでしょう。(※7,8)

梅酢の作り方

白梅酢の作り方

梅はきれいに洗い水分を拭き、ヘタを取ります。容器に粗塩と梅を交互に入れて、落とし蓋と重石をのせて漬けます。一週間ほど経つと、梅の上に白梅酢があがってきます。梅がしっかりかかる量の梅酢は残し、残りを別の容器に移しかえればできあがりです。

赤梅酢の作り方

赤梅酢は、白梅酢に赤しその葉を漬け、赤く色付けて作ります。

使う赤しその葉は、「ちりめんじそ」と呼ばれる葉が細かく縮れたものが向いています。葉の表裏ともきれいな赤紫色で、傷や虫食いなどが少ないものを選んでくださいね。赤しそは5〜7月までの短い期間しか市場に出回らないので、梅干し作りと同時にぜひチャレンジしてみてください。

梅酢はスーパーでも買える?

梅酢をいちから作るのは大変……と感じる方は、市販品を活用するのもひとつ。梅酢は一般的なスーパーや通販でも購入することができますよ。市販品を上手に取り入れ、梅酢の摂取を習慣づけてみましょう。

※店舗によっては取り扱いがない場合もあります

梅酢の飲み方

梅酢のおいしさをシンプルに味わうなら、水割り・炭酸割り・お湯割りがおすすめです。さっぱりさわやかな味わいで、気分をリフレッシュしたいときにぴったりですよ。

牛乳や豆乳で割ると、梅の酸味がやわらぎ、まろやかな味わいに変化します。そのままだと甘みはないので、お好みではちみつを加えて作ってみてくださいね。
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