ライター : とも

暮らしと食を綴るWEBライター

梅水晶はサメの軟骨と梅肉を和えたもの

梅水晶とはサメの軟骨で作る料理のこと。千切りにしたサメの軟骨に梅肉や調味料などを和えて作ります。透明なサメの軟骨が水晶に似ていることや、梅肉を和えてうっすらとピンク色に染まったビジュアルが、鮮やかできれいなことから「梅水晶」と名づけられたといわれます。

梅水晶の特徴

梅水晶は、コリコリとしたサメの軟骨の食感と、梅肉の爽やかな風味と酸味が特徴のひと品です。だしや調味料のうま味も加わって、ご飯のおかずにはもちろん、お酒のおつまみにもぴったり。特に、すっきりとした日本酒やコクのある焼酎との相性は抜群ですよ。

梅水晶の発祥地は?

高級珍味の梅水晶の発祥は、全国有数の水揚げ量を誇る宮城県気仙沼です。サメの漁獲量は全国1位。しかし、サメは漁に使う網を破ったり、人に危害を加えたりする迷惑な存在でした。

ほとんど食べることなく廃棄されていたサメに注目したのが、大阪にある水産会社「サブ水産」。「元祖 梅水晶」として加工・販売したのがはじまりだといわれています。(※1)

管理栄養士が解説!梅水晶のおすすめポイント

  1. 軟骨に含まれるコラーゲンが丈夫な体づくりに役立つ
  2. 梅のクエン酸で食欲増進が期待できる
  3. 梅のクエン酸が鉄の吸収を促す

軟骨に含まれるコラーゲンが丈夫な体づくりに役立つ

梅水晶に使われるサメや鶏の軟骨には、コラーゲンが豊富に含まれています。コラーゲンは、私たちの体にあるたんぱく質の約3分の1を占めており、関節や骨などにも多く含まれています。そのため、丈夫な体づくりに役立つと考えられ、実際にアスリートのケガ予防や回復のためにもコラーゲンの摂取が取り入れられています。(※2)

梅のクエン酸で食欲増進が期待できる

梅にはクエン酸が豊富で、この酸味成分が唾液の分泌を促進し、食欲を高める働きがあります。食欲がないときは、梅水晶をはじめとする梅を使った料理を取り入れるのもおすすめです。さらに、クエン酸には食中毒の予防も期待でき、体調管理にも役立ちます。(※3)

梅のクエン酸が鉄の吸収を促す

クエン酸には、鉄分やカルシウムなどのミネラルの吸収を助ける作用もあるといわれています。梅水晶のように、カルシウムが豊富な軟骨と組み合わせることで、その効果をより高めることができます。(※3)
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