ライター : eri_mar

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あしたばとはどのようなもの?

あしたばは、セリ科の多年草で、数少ない日本原産の野菜のひとつです。生命力がとても強く、新芽を摘んでも、明日にはまたすぐに新芽が伸びていることが名前の由来と言われています。

昔、秦の始皇帝が食べていた言い伝えがあったり、日本では江戸時代に八丈島で栽培されていたりと古くから注目されている野菜です。葉と茎どちらも食べられ、青汁の原料やお茶としても使用されています。

あしたばの旬や産地

あしたばは、暖かい地域に自生する野菜です。房総半島や伊豆諸島、八丈島、紀伊半島などの太平洋沿岸部で採れ、近年では、東京近郊でも栽培されています。一年を通して収穫できますが、春の新芽がとくに甘くておいしく、2月~4月が旬の季節です。

産地の島ごとに少しずつ形状が異なり、伊豆大島産のあしたばは茎が茶褐色のことから「赤茎」、八丈島産のあしたばは茎が緑色で「青茎」と呼ばれています。

あしたばの味わいとおすすめの食べ方

あしたばは、絶妙な苦さがあるのが特徴の野菜。苦味と言っても、抹茶程度なので食べやすい味わいです。葉の部分はほのかな苦味とさわやかな香りがあり、茎は葉に比べてクセが少なく軽い歯ごたえを楽しめます。

おすすめの食べ方は、天ぷらやおひたし。ほどよい苦味があるあしたばの天ぷらは、塩と相性が良いです。軽くゆでると苦味が抑えられますが、熱を加え過ぎると、色が悪くなってしまいます。油との相性が抜群で、バター炒めやマヨネーズ和えにすると、少しあるほろ苦さを抑えられて食べやすいです。

あしたばのおすすめレシピ4選

1. シンプルが一番。あしたばのおひたし

おひたしであしたばのほろ苦い味わいを楽しみましょう。サッと短時間ゆでることで、あしたばのシャキシャキした食感や独特の苦味を感じられます。冷たい流水で冷やせば、えぐみが取れてきれいな緑色に仕上がりますよ。箸休めや副菜にうってつけのレシピです。

2. 苦味がマイルド。あしたばのツナマヨネーズ和え

あしたばとマヨネーズの相性は抜群です。ツナ缶とマヨネーズの油で、あしたばの苦味がマイルドになります。あしたばは、かたさを均一にするために太い茎から先にゆでましょう。味がぼやけないよう、水気はしっかり切ってください。酢を少し入れると味が引き締まりますよ。

3. サクサク食感で止まらない。あしたばの天ぷら

ほろ苦いあしたばは天ぷらがおすすめ。苦味が抑えられて食べやすいですよ。サクサクとした食感でつい箸が止まらなくなるひと品です。衣をつける前に、あしたばに天ぷら粉をまぶすとカラッと仕上がります。衣が厚くなりすぎないように、粉をはたいてくださいね。夕食のおかずにもおつまみにもなりますよ。

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