ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

ピーマンはいつまで食べられる?

6月から9月に旬を迎えるピーマン。夏野菜の代表とも言えるピーマンですが、最近では夏以外でも、九州などの暖かい地域でハウス栽培されたものが出回っています。一年中手に入り、しかも価格もリーズナブルということから、常に家にあるという方も多いのではないでしょうか。 そんなピーマン、皆さんはどのように保存していますか?また、ピーマンはどんな状態になるまで食べられるのでしょうか。ピーマンが傷むとどうなるか、新鮮なピーマンはどのような状態なのか、という点についてもご紹介していきます。 栄養たっぷり、メインにもサブおかずにも大活躍するピーマンについて、ぜひ知っておいてください!

ピーマンの賞味期限と消費期限

まずは、ピーマンの一般的な「賞味期限」と「消費期限」についてです。似ているようで、じつはまったく意味が異なるこの2つの言葉、これを機会にぜひ違いを理解してくださいね。

賞味期限

食べ物を買う際に気にする賞味期限。賞味期限とは、安全性・味・風味などの品質が維持できて、なおかつおいしく食べられる期間を示しています。

しかし、ピーマンに限らず野菜には賞味期限の記載がありません。それは、未加工の生鮮食品には賞味期限の記載が義務付けられていないからです。

野菜は保存する状態や季節によって腐るまでの期間が大きく変わります。そのため、一律で「〇月〇日まで」と記載することがむずかしいのです。賞味期限のない野菜は、次にご説明する消費期限を目安にして食べましょう。

消費期限

賞味期限とは、安全かつおいしく食べられる賞味期限に対し、安全に食べられる期限を示しています。つまり、安全ではあるけれど、おいしいとは限らないのです。 ピーマンの消費期限は保存状態によって前後しますが、1週間程度であれば腐らずに保存できます。冷凍保存すれば1か月ほど日持ちするため、すぐに食べない場合や長く楽しみたい時は冷凍庫内で保存しましょう。保存方法については後程ご紹介していきます。 ピーマンの包装には賞味期限も消費期限も明記されていない場合がほとんどです。正しい保存方法を知り、ピーマンを長くおいしく楽しみましょう!

ピーマンの常温保存について

外はもちろん、家の中も温度は季節によって大きく変わります。また、同じキッチンの中でもガスコンロの近くと冷暗所では異なります。

ピーマンは自分が発するエチレンガスで熟していきます。たくさんのピーマンを一緒に保存していると、ほかのピーマンの発するエチレンガスで成熟が進み傷みやすくなってしまいます。なるべくひとつずつラップなどで包んでから保存すると、長期間新鮮な状態を保てますよ。

夏の場合

ピーマンは常温で保存できる野菜ですが、あまり高い温度を好みません。温度が高すぎず、10度~14度程度を維持できる場所が良いようです。また、湿度にも弱いため、夏場は必ず冷蔵庫に入れて保存しましょう。

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