なぜかチョコレートなのに白い。ホワイトチョコレートの原料は謎すぎない？

濃厚！クリーミーなホワイトチョコレート

ティータイムやリラックスタイムはもちろん、集中力を高めたいときなどに欠かせないチョコレート。特にバレンタインの季節になると、テレビや雑誌などでもさまざまなチョコレートを目にする機会が増えて、いっそう食べたくなってしまいますよね。

なかでも、濃厚な甘みとクリーミーな味わいが人気のホワイトチョコレートは、好きな女性も多いのではないでしょうか。製菓コーナーには必ずといってよいほど、通常のチョコレートと一緒に並んでいます。チョコレートを手作りする際は、ホワイトチョコレートを混ぜることによって味がまろやかになったり、コーティングに使うと見た目が白く華やかになったりと、通常のチョコレートと同様に使われることも多くありますね。

しかし、ホワイトチョコレートがなぜ白いのかご存じでしょうか？茶色いカカオ豆から作られているはずなのに、普通のチョコレートとは何が違うのでしょうか。ホワイトチョコレートについて、詳しく見ていきましょう。

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ホワイトチョコレートが白い理由

ホワイトチョコレートの原料

ホワイトチョコレートは、「ココアバター」「乳製品」「砂糖」を元に作られています。この材料は、普通のチョコレートと同じです。それではなぜ、ホワイトチョコレートはあれほどきれいな白色をしているのでしょうか。

カカオの色ではない理由とは

ホワイトチョコレートが普通のチョコレートとは違って白い理由は、カカオの使用方法の違いです。ホワイトチョコレートは製造工程において、ココアバターからチョコレートの特徴ともいえる苦み成分の「カカオマス」を除去しています。カカオマスとは、チョコレートの原料となるカカオ豆の胚乳部（カカオニブ）をすりつぶしたもの。カカオマスの配合量によって、風味の異なるチョコレートが生まれます。

一般的なチョコレートの場合、カカオマスに砂糖や乳製品などを加えて作られるため、甘さのなかにもほどよい苦みが感じられるのです。

一方ホワイトチョコレートは、カカオマスを取り除いて作られるもの。苦みの元となるカカオマスは使用せず、ココアバターに乳製品や砂糖などを加えて作られます。つまりホワイトチョコレートは、特別の材料を加えて作られているのではなく、チョコレートを作る製造途中でホワイトチョコレートならではの作り方によってできるもの。白い理由は、苦みやチョコレートの色のもととなるカカオマスが入っていないためです。

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カカオマスが入っていないのにチョコレート？

チョコレートの色や苦みのもとになっているカカオマス。ホワイトチョコレートにはカカオマスが含まれませんが、果たしてそれでもチョコレートと呼べるのでしょうか。

日本のチョコレートは、公正取引委員会によって「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」という決まりがあるのです。

チョコレートの定義は、カカオ成分が全重量の35％以上含まれているものとされています。カカオ成分とは、カカオマスとココアバターによって構成されているもののこと。これらの合計が35％を超えていれば（ココアバターは全重量の3％以上）、配分にかかわらずチョコレートになります。

つまり、カカオマスが0％でも、ココアバターが35％以上含まれればチョコレートといえるのです。

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国によって異なるココアバターの量

ココアバター・砂糖・乳製品を主原料とする、ホワイトチョコレート。チョコレートといえるかどうかは、ココアバターの分量が決め手となります。ただチョコレートには国際食品規格（CODEX標準規格）があり、国によって設けている基準は異なるのです。

日本のホワイトチョコレートの場合、カカオ分21％のうちココアバターが18％以上を占めるとホワイトチョコレートと定められます。しかし、アメリカやヨーロッパの場合は、ココアバターが20％以上であることが条件です。そのほかの成分に違いはありません。

一般的なチョコレートとホワイトチョコレートの違い

一般的なチョコレートとホワイトチョコレートについて、成分や原料面においてご説明しました。では、私たちの日常の生活において身近な要素となる、味やカロリーの違いについてはどうでしょうか。

ホワイトチョコレートは先述したとおり、チョコレートの苦みのもとであるカカオマスを抜いた材料で作られます。板チョコやトリュフ、ケーキなど、チョコレートを使用したスイーツのうち、普通のチョコレートよりもホワイトチョコレートを使うもののほうが、いくらか甘く感じられませんか。

苦み成分であるカカオマスを取り除いているため、ホワイトチョコレートのほうが甘く感じられるのは当然です。集中力を高めたいときは苦めのチョコレート、ゆったりとリラックスしたいときはホワイトチョコレートなどと、状況に応じて選んで食べるのもよいですね。

ホワイトチョコレートのカロリーは下記をチェック▼

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