ライター : 國塩亜矢子

インナービューティー研究家 / フードコーディネーター

世界最古のフルーツりんご

Photo by Ayako Kunishio

コロンとしたフォルムがなんとも愛らしいりんごの起源は、さかのぼること数千年以上前。旧約聖書の創世記「アダムとイブ」の物語では、“禁断の果実”として登場しています。聖書のなかでは「知恵の樹の実」とも呼ばれていて、今やクリスマスのオーナメントにも欠かせない存在です。 りんごは、カザフスタンやグルジアなど、コーカサス地方北部原産のバラ科に属する果物。日本にはヨーロッパやアジアを通って明治時代以降に伝わりました。国産りんごの旬は9月後半から12月で、主な生産地は青森県です。長野県や岩手県においても、少量ですが栽培されています。 大きく分けると「フジ」「ジョナゴールド」「紅玉」などの赤りんご、「王林」「シナノゴールド」といった青りんごの2通り。歯ごたえや甘み、酸味のバランスなど、食べ比べてあなたのお気に入りを見つけてくださいね。

栄養バランスに優れた万能フルーツ

Photo by Ayako Kunishio

食物繊維

なんと言っても食物繊維が豊富!不溶性と水溶性、両方の食物繊維を含んでいます。不溶性食物繊維は腸を刺激してぜん動運動をサポートしてくれるので、便秘の改善やダイエットに効果的です。水溶性食物繊維は、腸の善玉菌を増やして腸内をクリアにしてくれます。

カリウム

細胞内の余分な塩分を外に出して水分量を調節し、むくみを予防するカリウムが豊富です。秋冬のむくみ対策には、ぜひりんごを取り入れてみましょう!また、カリウムは神経伝達の働きや筋肉の収縮・弛緩の働きもサポートしてくれます。

カルシウム

強い骨や歯の形成に欠かせないカルシウムも豊富です。カルシウムは、人間の体内にもっとも多く含まれているミネラルの一種。ホルモン分泌や血液の凝固など、体のさまざまな生理機能をサポートしてくれます。カルシウムは現代人に不足しがちな栄養素のひとつなので、日々の食生活に積極的に取り入れたいですね。

リンゴ酸、クエン酸

機能性成分の「リンゴ酸」や「クエン酸」が豊富に含まれています。リンゴ酸は果物全般に多く含まれていますが、特にりんごに多く含まれているためこう名付けられているんです。どちらも疲労物質「乳酸」の代謝をサポートして疲労回復を促したり、新陳代謝アップなどの効果が期待されている「有機酸」の一種なんですよ。

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