保存場所に適した条件とは

ワインは「良い環境」であれば、風味が落ちることなく長期保存が可能です。では、ワインにとっての良い環境とはどのような条件なのでしょうか。 1. まず、ワインは暗い場所で保存しましょう。ワインは「光」を嫌います。直射日光はもちろん、蛍光灯も好みません。 2. 温度に関しての条件です。高い温度はワインを変質させますので涼しいところで保存してください。理想的な温度は15℃前後です。そして重要なのが、温度差が生じない場所、ということです。 3. 湿度です。ワインは湿気の高いところを好みます。理想的な湿度は65~80%だそうですよ。そして、できる限り振動を与えないようにしてあげてください。振動により化学変化が起こってしまうとのことです。

ボトルを寝かせるのはなぜ?

レストランなどでワインが横に寝かせて置かれているのを目にしたこともあるかと思いますが、横にするのは、ワインを保存するにあたってとっても重要な意味があるのです。 ボトルを横にするのは、なんとコルクの乾燥を防ぐためなのです。コルクは乾燥してしまうと収縮してしまい、わずかながらボトルとコルクの間に隙間ができてしまうのです。そこから空気が入り込むと酸化が進んでしまいます。コルクを乾燥させないことが大事なのですね。

冷蔵庫はダメ

ワインの保存場所として冷蔵庫はNGなのです。冷蔵庫はワインにとって寒すぎます。ワインの保存で温度はとっても重要でしたね。15度程度の温度を保つようにしましょう。 また、冷蔵庫がNGなのは温度の問題だけでなく、湿度も関係しています。冷蔵庫内の湿度はワインにとっては低すぎ、冷蔵庫の中でコルクが乾燥してしまいます。さらに、他の食材のにおいが移ってしまう恐れもあります。 ただし、開封したワインについては常温での長期保存には適さないので冷蔵庫で保管してもよいでしょう。

開封したワインはどのくらい保存できる?

未開封のワインは長期保存が可能ということがわかりましたが、では開封したワインの賞味期限はどのくらいなのでしょうか。 開封後でもコルクなどで再度ふたをして冷蔵庫で保存しておけば1週間程度は飲めます。ですが、賞味期限はワインの種類によっても異なってきます。 一般的に、赤ワインは1週間程度、辛口の白ワインも同じく1週間程度です。甘口白ワインはやや長く、2~4週間程もつそうです。またスパークリングワインは保存用ではないので、その日か次の日には飲み切るようにしましょう。

バキュームストッパーが便利

開封したワインの保存におすすめなのが、ワインストッパーです。バキュームストッパーとは、ボトルの中の空気を抜いて酸化防止を防ぐことのできるアイテムです。栓とポンプが一体化した手軽なものもあり、簡単にワインのおいしさを保つことができます。Amazonで購入できますので、チェックしてみてくださいね。

酸っぱくなったワインの使い道

それでも飲みきれず、酸っぱくなってしまったワイン。そのまま飲むには風味が落ちていても、捨ててしまうのはもったいないですよね。そんなときは料理酒として使われることが多いようです。どんな料理に使うのがよいのでしょうか。 まず、赤ワインは煮込み料理にぴったりです。牛肉などの煮込み料理は寒くなる季節にぴったりですね。ミートソースなどにも良いですよ。 また、白ワインならコンポートなどはいかがでしょうか。煮込み料理の場合は牛肉より鶏肉など淡白なお肉のほうが合います。サングリアやホットワインにしてもよいですね。

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