皮膚や髪の健康維持

押し麦100gあたりには、ビタミンB2が0.03mg含まれています。ビタミンB2は脂質の代謝を助けるほか、皮膚や髪の細胞の再生を促す作用がある栄養素です。

ただし、ビタミンB2は水に溶けやすい性質があるため、炊飯後の押し麦にはほとんど含まれていません。ビタミンB2を効率よく摂るには、押し麦をスープに加えて煮て、煮汁ごと食べるのがおすすめです。(※1,10)

押し麦ダイエットのやり方

一般的なやり方

普段食べているごはんを押し麦ごはんに変えるというのが、押し麦ダイエットの一般的なやり方です。炊飯時に押し麦を加えるだけでよいので、忙しい方でも継続しやすいですよ。

なお、押し麦を食べる量や頻度、押し麦と米を混ぜる割合に決まりはありません。

管理栄養士おすすめのやり方

押し麦には糖質が多く含まれているため、食べる順番に注意しましょう。糖質主体の主食から食べはじめると、食後血糖値が急上昇し、糖質が脂質として身体に蓄積されるおそれが。押し麦ごはんを食べる前に、食物繊維が豊富で低糖質な野菜や海藻のおかずを摂るのがおすすめです。

また、主食の摂取量を抑えたい場合は、押し麦をお粥やリゾットにするのもひとつの手。ごはんとして食べるよりも水分量が多くなるため、主食のカサ増しができますよ。(※5)

押し麦ダイエットの注意点

便秘や下痢になる可能性

押し麦に豊富な不溶性食物繊維を摂り過ぎると、便のカサが増えることにより、便秘につながるおそれがあります。また、胃腸が弱い方は下痢になる場合も。

押し麦ダイエットをはじめる際は、押し麦の食べ過ぎに注意しましょう。押し麦の割合は、米に対して1.5割から試すことをおすすめします。お腹の調子が悪い場合は、押し麦を食べる量や頻度を減らしてくださいね。(※2,11,12)

極端な食事制限をしない

押し麦ばかり食べるというような極端な食事を続けると、栄養不足により体調を崩すおそれがあります。たとえば、押し麦にはビタミンDが含まれておらず、カルシウム量も少ないです。これらの栄養素が不足すると、骨がもろくなることにつながります。

押し麦ばかり食べるのは避け、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。(※1,3)
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