ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

押し麦とは?

押し麦とは、大麦を加熱し、ローラーで加工して作られる食品のこと。米とともに炊いたり、スープやサラダの具材にしたりとさまざまな食べ方があります。

押し麦はオートミールのような見た目をしていますが、原料や食べ方が異なります。オートミールの原料は燕麦(えんばく)で、シリアルとして牛乳をかけて食べるのが一般的。

また、押し麦のカロリーは100gあたり329kcal、糖質量は66.1gです。オートミールや米よりカロリーが低いので、ダイエット中の食事に活用できますよ。(※1)

押し麦ダイエットの効果

食物繊維による便秘対策

押し麦100gあたりには、食物繊維が12.2g含まれています。食物繊維は水溶性・不溶性のふたつに分類されますが、押し麦にはどちらも豊富です。

不溶性食物繊維は、体内の水分を吸収して便の量を増やし、腸を刺激して排便を促す作用があります。また、水溶性食物繊維は便をやわらかくするはたらきがあります。いずれも便秘対策に役立つ栄養素です。

ダイエット中に栄養バランスが崩れると、食物繊維不足により便秘につながるおそれが。押し麦のように食物繊維が豊富な食品を積極的に摂りましょう。(※1,2,3)

置き換えでカロリー減

前述した通り、押し麦は米と比べて低カロリーな穀物です。炊飯後のカロリーを100gあたりで比較してみましょう。白ごはんは156kcal、押し麦ごはんは118kcalです。炊飯時に米の一部を押し麦に置き換えることで、カロリーオフができますよ。

たとえば、茶碗1杯(150g)分の白ごはんのカロリーは234kcalです。半量(75g)を押し麦ごはんにすると、約29kcalのカロリーを抑えられます。(※1,4)

満腹感が持続する

食べ物をよく噛んで食べると、脳の満腹中枢が刺激されることにより、少量の食事でも満足感を得られます。食物繊維が豊富な押し麦は噛み応えがあるため、食べ過ぎ対策に役立ちます。

また、押し麦入りのごはんは、白ごはんよりGI値が低いのも特徴です。GI値とは食後血糖値の上がりやすさを示す指標のこと。GI値が低い食品は糖質がおだやかに吸収されるので、腹持ちがよいですよ。(※5,6,7,8)

ほかにも!押し麦の効果効能

貧血対策

押し麦100gあたりには、鉄が1.1mg含まれています。鉄は赤血球中のヘモグロビンを構成しており、酸素の供給に関わっています。鉄が不足すると、頭痛をはじめとする貧血症状が出るおそれが。

押し麦は米よりも鉄が多く含まれています。ごはんに押し麦を加えることで、貧血対策に役立ちますよ。(※1,9)
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