とら豆の煮方

「煮豆の王様」と呼ばれるだけあり、とら豆の煮豆は甘さ・食感・風味どれをとっても最高レベルとされております。ですが、ひとつ間違えれば、どんなに高い品質の食材でもおいしく食べることはできませんよね。 そこで、今回はそんな、とら豆を美味しくふっくらと仕上げる煮方をご紹介していきます。かんたんなので、ご自宅でもぜひ試してみてください。

戻し方

とら豆は乾燥しているため、煮込む前に戻す作業が必要になります。豆をもどしてから、それぞれの調理法で調理をすることがとら豆の煮方の基本です。 豆をよく洗い、400ccの水にひと晩漬け込んでおきます。 漬け込んだとら豆を、そのまま火にかけていきます。このときに塩小さじ1/4と重曹小さじ1/10を入れて、あく取りも忘れずに行いましょう。弱火で15分から20分くらい茹で、よい固さになったら火を止めて水をきりましょう。

とら豆のおすすめレシピ

甘露煮

とら豆の食べ方はいろいろありますが、やはりおすすめしたいのは甘露煮です。鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したらとら豆を入れます。20分ほど煮たら砂糖、薄口醤油を入れて煮汁が半分くらいになるまで煮込めば完成。 ふっくらとした食感と、口の中で広がっていくとら豆のおいしさが存分に感じられますよ。甘みのある味わいが癖になりそう。

煮物

同じ煮込む料理でも、甘露煮だけでなく醤油煮もおすすめ。とら豆は柔らかく味わい深いため、さまざまな味付けにできるのです。 使用する材料、調理法もいたってシンプルなので、ぜひ試してみてくださいね。 戻したとら豆を圧力鍋でふっくらと煮ていき、やわらかくなったら砂糖を入れます。最後に醤油を入れて混ぜあわせ、さらに煮込めば完成。煮崩れしない程度にやさしく煮込みあげることで、やわらかくもふっくらとした醤油煮になりますよ。

サラダ

サラダにするとシンプルな調理法でもとら豆の味わいがより引き立ち、煮物とはまた違ったおいしさを楽しむことができます。 とら豆を圧力鍋でやわらかくなるまで煮込み、セロリや玉ねぎなどの野菜、塩、オリーブオイル、砂糖、レモン汁を加えて味をととのえます。冷蔵庫で冷やせば完成。葉野菜と一緒に盛り付けると、見た目もきれいで立派なおかずのひとつになりますよ。

とら豆茶巾絞り

とら豆でデザートも作ることができます。今回ご紹介するのは、栗きんとんの要領でつくるとら豆茶巾です。とら豆のうまみと甘みを最大限活かしたデザートです。 戻したとら豆と、砂糖、塩、醤油を加えて煮ていきます。汁気がなくなったら火を止めて、マッシャーなどで粗めにつぶします。つぶした豆を濡れふきんかラップで包み、絞れば完成。おいしいお茶と一緒にいただきたいですね。

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