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とら豆とは
みなさんは「とら豆」をご存知ですか?このふしぎな模様がある豆が、とら豆です。実物を見て、すこし驚いたかもしれませんね。とら豆とはつる性のいんげんまめで、北海道で花豆や大福豆とともに、高級菜豆(こうきゅうさいとう)と呼ばれています。
とら豆という名前の由来は、へその周囲に濃黄褐色と淡黄褐色の斑紋が入っており、模様の入りぐあいが虎に似ていることから名づけられました。そのため、漢字では「虎豆」と表記されることもあるんですよ。
もとは明治時代にアメリカのマサチューセッツ州で栽培が始まった「コンコード・ポール」という品種で、現在は「福虎豆」などの新種も栽培されているそうです。
とら豆の特徴
とら豆は豆自体がとてもやわらかいのが特徴です。黒豆と同じくらいの大きさでとても食べ応えがあり、口に入れるとホクホクとした食感が楽しめます。そして後味もすっきりとしていて、いやな渋みなども残らないためとても食べやすい豆なんです。
そして、このとら豆は煮物として調理されることで、より甘さが引き立つとされています。特に甘露煮にするには最高の品質といわれ、「煮豆の王様」とも呼ばれているんですよ。
どこで栽培されているの?
いんげんまめは暑さに弱く、すずしい気候を好む特徴があります。そのため、日本では北海道が主な産地です。特に洞爺湖のまわりの「胆振(いぶり)」という地域で多く生産されているそうです。
5月から6月にかけてのまだ涼しい時期に豆を蒔き、夏に花を咲かせて9月後半から10月初旬にかけて収穫されます。
とら豆の栽培方法
種蒔き
先ほど5月から6月にかけてに種を蒔くとお伝えしましたが、時期は栽培する地域によって調整することをおすすめします。
北海道、または北海道に近い地域ではこの時期でよいですが、より高温多湿な関東では5月ごろに種を蒔きましょう。さらに西側では、4月中旬から5月上旬までに蒔くのがよいでしょう。蒔いてから二週間ほどで発芽してくるそうです。
もちろん畑に蒔いてもよいですし、周りにある程度の広さがあればプランターでも栽培ができるんです。その際はなるべく日当たりがよいところを選びましょう。
栽培方法
とら豆はつる性のため、発芽したあと適度に間引きをしたら、支柱を用意する必要があります。あさがおやゴーヤーのつるを想像していただくと分かりやすいかもしれません。
基本的に芽のそばに支柱を立てれば、自然と巻きつくように育っていきます。うまく巻きついていかないものは、手で反時計回りになるように巻きつかせてあげましょう。
支柱になる棒がなければ、ネットを広げておいても同じ役割を果たしてくれます。最終的には約3mまで伸びるため、自然のグリーンカーテンになりますね。
収穫
だんだん緑だったくきやさやが黄色になり、やがて淡褐色へと変化していきます。成熟すると、さやを振ったらカラカラと音がするようになります。
だいたい種蒔きから4ヶ月ほどで収穫できるようになりますよ。収穫したさやをむくと、なかからあの模様をした豆が出てくるのです。
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