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おじやとは
語源
おじやの語源には諸説ありますが、雑炊の女房言葉というのが通説です。女房言葉とは室町時代から江戸時代にかけて、宮中に仕える女房(女官)が使っていた隠語的な言葉のこと。いまの「おかず」や「おにぎり」もそれに該当します。
雑炊が煮えるときの「じやじや」という音や様子に、「お」をつけて呼んだという説が有力です。一方、スペイン語の「olla(オジャ)」に由来するという説も。しかし当時に外来語が入ってくることは考えられず、俗説だとされます。
雑炊が煮えるときの「じやじや」という音や様子に、「お」をつけて呼んだという説が有力です。一方、スペイン語の「olla(オジャ)」に由来するという説も。しかし当時に外来語が入ってくることは考えられず、俗説だとされます。
特徴
おじやの特徴は、雑炊と比べて少し粘り気があり、みそやしょうゆで味付けしたものとする説があります。しかしこれも地域や家庭によって異なり、明確な定義はないと考えるのが自然ですね。
古い文献に、「おみそ」や「いれみそ」という記述が見られ、当時はみそ味のものをおじやと呼んでいたとも。このようにさまざまな説があり、人それぞれで意見が異なるため、どれも通説ではないとするのが現実的です。
古い文献に、「おみそ」や「いれみそ」という記述が見られ、当時はみそ味のものをおじやと呼んでいたとも。このようにさまざまな説があり、人それぞれで意見が異なるため、どれも通説ではないとするのが現実的です。
雑炊とは
語源
古くから稲作が盛んだった日本では、米が主食でした。しかし江戸時代の庶民が毎日、ごはんをたらふく食べたのかというと、そうではありません。貧しい人々は貴重なごはんをみそ汁と混ぜたり、水を足して煮たりと、「増水」して食べていたそうです。
米だけでなく雑穀も加えたことから、いつしか「雑水」「雑吸」に変遷していき、いまの雑炊になったとされます。(※1)
米だけでなく雑穀も加えたことから、いつしか「雑水」「雑吸」に変遷していき、いまの雑炊になったとされます。(※1)
特徴
すでに紹介したように、雑炊はみそ汁や水でかさ増しして作るので、水分が多いのが特徴とする意見が多いようです。米が豊富に出回り、いつでもごはんが食べられるようになった明治や、昭和初期でも雑炊は日常的に食べられていました。
ごはんの保温や再加熱がむずかしい時代だったのが、その理由です。いまは鍋料理の〆にごはんを入れて作ったり、さっと食事を済ませたいときに作ったりと、手軽な料理として重宝されています。
ごはんの保温や再加熱がむずかしい時代だったのが、その理由です。いまは鍋料理の〆にごはんを入れて作ったり、さっと食事を済ませたいときに作ったりと、手軽な料理として重宝されています。
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