その歴史は古く、1882年(明治15年)にまでさかのぼります。にしんそばを発案したのは「松葉」2代目の松野与三吉。この松葉は、1861年(文久元年)に芝居茶屋として創業したお店です。
松野与三吉は、京都の人々の大事なタンパク源である「身欠きにしん」をなんとか蕎麦と合わせることはできないかと考え、試行錯誤を重ねた結果「にしんそば」が完成し、洛中洛外にそのおいしさを広めることとなります。
身欠きにしんは、良質なタンパク質をはじめとし、ビタミンやミネラルのバランスがとれた食材で、これを健康食材である蕎麦と合わせることで、さらに栄養バランスのとれた食事となります。にしんそばの具は、甘辛く炊いた「棒炊き」と呼ばれる身欠きにしんの甘露煮のみ。これにお好みで刻みネギをのせて食べます。
京都ならではの上品なお出汁に身欠きにしんの脂が溶け出して独特の深いコクを生み出し、甘辛いにしんの身が淡泊な味わいの蕎麦とよく合って、上品な味わいとなっています。