ライター : オミ

グルメ&情報ライター

京都名物のにしんそば。その始まりや味わいの特徴とは?

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京都名物のにしんそばは、甘辛いにしんの味や旨味と脂が味の決め手。温かいかけそばと混じり合い、独特の風味を生み出します。

山に囲まれた京都では、保存食となる魚の干物が、昔の人々の貴重なたんぱく源でした。江戸時代、にしん漁の盛んだった北海道から運ばれる身欠きにしん(にしんの干物)を、骨までやわらかくなるほど甘辛く炊いた甘露煮は、今も京都のおばんざいのひとつです。

にしんそばは、京都・南座の隣にある「総本家 にしんそば松葉」が始まりと言われています。にしんの甘露煮を温かいかけそばと合わせたところ、そのおいしさが広まり京都名物となったのです。
にしんそばの詳しい由来、レシピなどはこちら▼

1. にしんそば発案の店「総本家にしんそば松葉」

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1861年創業の「総本家 にしんそば 松葉」は、南座の西隣に店を構える老舗。京都で「にしんそば」と言えば、松葉の名前が挙がるほどの有名店です。実は、1882年に二代目店主が発案したと言われるにしんそば。今では多くのお店で食べることができ、京都名物として地元の人や観光客から愛されています。

ちなみにそばの下に、にしんが隠れていることには訳があるんです。にしんの旨味が染み出て、にしんそばの風味を存分に楽しめるのだとか。

お店は新幹線京都駅の構内にもあるので、にしんそばで京都観光のスタートを切ってみてはいかがでしょう♪

にしんそば

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1,485円(税込)
甘辛く炊かれたにしんに、そばとだし汁がふんわりとかけられた「にしんそば」。とてもやさしい味のだし汁は、にしんの旨味がプラスされて独特な風味を生み出しています。

薄味のだし汁とソフトなそばに、物足りなさを感じる人がいるかもしれません。しかし、やさしい食感のそばとだし汁に、にしんの甘辛い味と歯ごたえが加算されて、にしんそばはおいしさを倍増するのです♪
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2. 京都の人気店「京うどん 生蕎麦 岡北」

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1940年に創業した「京うどん 生蕎麦 岡北」は、京うどんが大人気のお店。おいしいうどんを提供するために、気温や湿度などに気を配りながらコシのあるうどんをゆで上げています。

出汁にはこだわり続け、天然利尻昆布をメインに数種類の削り節を使用。雑味のない上品なだし汁の味は、うどんやそばをより引き立てていますよ。

にしんそば

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1,300円(税込)
うどんが人気の「京うどん 生蕎麦 岡北」ですが、「にしんそば」もぜひ食べていただきたいメニューです!そばはモチモチとしたコシのある麺で、そばの香りがふんわり抜けます。また、やわらかいにしんの甘露煮は特筆すべきおいしさ。

抜群においしい、だし汁とそばとにしんの組み合わせを楽しめる、絶品にしんそばですよ。
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3. 京都の雰囲気を満喫できる「三味洪庵 本店」

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1861年から続く「三味洪庵(さんみこうあん)本店」は、国産のそばの実を石臼で製粉した十割そばが評判のお店。すだちが一面にトッピングされた美しいすだちそばも有名です。若い女性から人気が高く、休日は行列必至ですよ。

店内には白川に面したテラス席があり、京都の雰囲気を感じながらおいしい食事が楽しめます♪
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