「おしるこ」と「ぜんざい」の違いとは? 地域別の特徴も解説

寒い冬になると、つい食べたくなる「おしるこ」や「ぜんざい」。でもよくよく考えてみると、どこがどう違うのか分からない、という人も多いのではないでしょうか?身近な食べ物の違いや語源を知ることで、もっと愛着を持てるかもしれませんよ。

2018年4月14日 更新

ライター : いとう まさと

フードライター / 食文化ライター

日本のもの・文化・食のおもしろさや良いところを伝えるべく、食分野や教育分野の記事を執筆中。日々、おもしろいもの、素晴らしいものを探しつつ、みなさまのお役に立てる情報をお届け…もっとみる

「おしるこ」と「ぜんざい」の違い

基本的には、「おしるこ」は汁あり、「ぜんざい」は汁なし、という分け方がされています。しかし、もっと細かく見ていくと、関東と関西ではその意味合いが違ってくるようです。

「おしるこ」とは?

水分の多いこしあんやつぶあんなどで作った「小豆汁」に餅や白玉団子などを入れた料理を「汁粉(しるこ)」と呼びます。しかし、大阪ではこしあんで作った汁粉を「こしあんのぜんざい」と呼ぶ人もいるそうです。なかなかややこしいですね。 「おしるこ」は江戸時代からあったようです。当初は甘いものではなく、塩味で調味されていて、お酒のつまみとして出されていたんだそう。現在のように甘い料理ではなかったようですね。

「ぜんざい」とは?

ぜんざいとは、主に小豆を砂糖で甘く煮て、餅や白玉団子、栗の甘露煮などを入れた料理です。基本的に、小豆の粒がないものはぜんざいとはいわないようです。 つまり、おしることぜんざいの違いとは、あんこを水で溶いて汁を作るのか、水に小豆と砂糖を入れて煮て汁を作るのか、という区別の仕方が基本になっているのです。おしるこの場合は、小豆を加工したあんありきであり、ぜんざいは小豆から煮るので粒があるのですね。 見た目が似ていても、作る工程で若干の違いがあり、それによって「おしるこ」と呼ぶか、「ぜんざい」と呼ぶかが決まるようです。 ここでは「おしるこ」と「ぜんざい」の材料や歴史について触れましたが、次に、両者の地域別の違いを関東・関西・九州・北海道に分けてご紹介します。

「おしるこ」と「ぜいざい」の地域ごとの違い

関東

関東では、小豆あんの汁物全般を汁粉(しるこ)と呼びます。その中でも粒ありのものを田舎汁粉、粒なしのものを御前汁粉(ごぜんじるこ)と区別します。

関西・九州

関西では、粒なしのものを汁粉、粒ありのものをぜんざいと呼びます。関東でぜんざいといえば、餅などにあんを添えたものを指しますが、関西ではこれを亀山や金時などと呼ぶのだそうですよ。 九州でのおしるこやぜんざいの違いは、関西での違いと同じです。つまり、つぶあんをおしること呼び、こしあんをぜんざいと呼びます。 また、九州の一部の地域では餅が入っているものをおしるこ、白子団子が入っているものはぜんざいと呼び、その逆も然りです。

北海道

一方、北海道ですが、おしることぜんざいの間に、これと言った特筆すべき違いはありません。 しかし、九州同様、北海道でも特殊な食べ方をする地域があります。それは、おしるこに白玉団子ではなく、かぼちゃを入れるというものです。 その食べ方の起源はというと、お米の収穫が困難であった時代に、餅の代用品としてかぼちゃを用いた、という背景があります。
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