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ピクルスの王様・ガーキン
ちょっと珍しい野菜の魅力や食べ方を紹介する連載企画。今回は、ピクルスの王様と呼ばれるガーキンを取り上げます。スーパーの陳列棚にあるガーキンの商品紹介ポップが目に止まり、思わず手を伸ばしました。独特な名前を持つガーキンは、小さな形がかわいらしく、ひとり暮らしの方や、普段たくさんの量を食べないという人にもぴったりなサイズです。普通のきゅうりとの違いから、味わい、鮮度の見分け方、おすすめレシピまでご紹介します。
ガーキンとは
メキシコ原産のきゅうりで、小ぶりな見た目が特徴です。野菜の名前となっているガーキンは、ドイツ語で”きゅうり”という意味です。全体の半分が白っぽく黄色がかっており、もう半分は濃い緑色をしたグラデーション。鮮やかな見た目もガーキンの魅力です。
ガーキンと呼ばれるきゅうりの中でも、様々な品種があり、ウロコのような模様をしたガーキンメロトリア、トゲが出っ張ったインディアンガーキンと呼ばれるものもあります。
欧米では、ガーキンを漬けたピクルスは非常にポピュラーで、アメリカでは、ガーキンスという商品名でピクルスの加工品が出回っています。ハンバーガーショップなどでバーガーを注文すると、必ずといっていいほど入っています。
日本でも本場アメリカから上陸したハンバーガー、サンドウィッチ専門店などで見かけるピクルスは、ガーキンが使われている可能性が高いです。
ピクルスにすると、コリッとした食感と甘酸っぱい味わいが一気に口の中に広がります。ハンバーガーのバンズに挟まれたこってりとしたパテやチーズなどの具材と一緒に、ちょこんとのったガーキン。脇役ながらも一瞬で爽やかな味わいにしてくれます。
一般的なきゅうりとの違い
大きさ
写真で見てもお分かりの通り、普通のきゅうりと比べて、とても小ぶりです。長さは3〜4センチのものから、大きくても7〜8センチほど。一般的に食べられるきゅうりの半分、もしくは1/3ほどしかありません。
味
味は淡白。食感は、普通のきゅうりがシャキシャキしているのに比べて、少しボソッとした鈍さがあります。ズッキーニの味と食感に近いかもしれません。きゅうりの青臭さが苦手……という方には、このガーキンをおすすめします。きゅうり嫌いが克服できるかもしれませんよ。
鮮度と保存について
ガーキンは、きゅうり同様ハリ・ツヤがあり、イボが強くとがっているものが新鮮です。基本的に夏が旬です。旬の時期においしいガーキンを手に入れてください。
また、普通のきゅうりよりも水分を保持していないため、比較的日持ちする野菜です。ただし、基本的に水分や乾燥などに弱いので、鮮度の良いうちに早めに食べ切るようにしましょう。また、ピクルスなどにして密閉性の高い瓶に詰めれば、長期保存も可能です。続いて、基本のピクルスのレシピをご紹介します。
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