ライター : 植松富志男

記者/編集/カメラマン

食べることと呑むこととカメラに人生の大半を費やしているグルメ系写真男子です。

最高峰のオリーブオイルは偽物だらけって本当?

少し前からオリーブオイルの健康・美容効果が話題となっていますね。その最高峰であるエキストラバージンオリーブオイルを選んで買い求める人が増えているそうですが、そこでひとつ質問です。あなたが使っているそのオイル、本物だと自信をもって言えますか? というのは、エキストラバージンオリーブオイルには偽造品が多いといわれているからなんです。スーパーの棚に並んだものの多くは偽物だ、なんて話もあるほど。 エキストラバージンオリーブオイルの偽造には長い歴史があり、オリーブオイルの品質・用途ごとの区分けが行われるようになったルネサンス期のヨーロッパですでに不正があったといわれています。 政府機関にも偽造を黙認させるネットワークが張り巡らされてる国もあるんだそうですよ。 でも、安心してください。エキストラバージンオリーブオイルとはどういうものかを知り、見分け方を覚えれば、きちんと本物を買えるようになるはずです。

オリーブオイルの種類と設定基準

国際オリーブ協会(以下IOC)では、9種にオリーブオイルを細かく分類しています。 例えばバージンオリーブオイルだけでもエキストラバージンオリーブオイル、バージンオリーブオイル、オーディナリーバージンオリーブオイル、ランパンテバージンオリーブオイルと細かく分かれているんです。 オリーブオイルの中でもっとも品質が高いのはバージンオリーブオイル。オリーブの果実を搾ってろ過しただけの、科学的な処理を一切用いずに抽出されたオイルです。 そして、その中でも本当に一部のオリーブオイルだけが、エキストラバージンオリーブオイルの表示を許されています。

日本で偽物が多く出回るわけ

日本の市場は、ほかの国よりも多くの偽物のエキストラバージンオリーブオイルが出回っています。それは、世界と日本でエキストラバージンオリーブオイルの基準が異なるから。 実は、世界の多くの国々がIOCに加盟し、その基準によってオリーブオイルを区分けしている中、日本だけはIOCに加盟せず、JAS(日本農林規格)の基準に合わせてオリーブオイルを区分けしているのです。 IOCとJAS、2つの基準を比べると、もっとも大きく違うのは酸度と酸価について。IOCは100gに酸度0.8%以下のオイルのみをエキストラバージンオリーブオイルと定めていますがJASでは、酸度ではなく酸価基準が設定されており、オリーブ油と精製オリーブ油に分類され、オリーブ油は酸価2.0mg以下のものと定められています。(※1) この違いのせいで、世界基準では「エキストラバージンオリーブオイル」の条件を満たしていないオイルが、"本物"として日本のお店の商品棚に陳列されているのです。 酸価しか書いていないオリーブオイルの場合は、酸価×0.503という計算方法で酸度を知ることができるので、IOCの基準内であるか確認しましょう。(※2)

本物のエキストラバージンオリーブオイルの選び方

では、世界基準のエキストラバージンオリーブオイルを手に入れるにはどうすればよいのでしょうか?

1. 遮光性のボトルに入ったものを選ぶ

オリーブオイルにとって光は大敵。太陽光どころか蛍光灯の光ですら劣化が進んでしまいます。 つまり、誠実な生産者であれば、エキストラバージンオリーブオイルの品質を守るため、濃い色をつけたビンにボトリングしているはず。そうでないオイル、色の薄いビンやプラスチックのボトルのオイルは避けた方がよいと考えられます。

2. オーガニック認証マークの有無

化学肥料や農薬を使わずに生産された商品だと保証するのがオーガニック認証マーク。国ごとにマークは異なるようですが、ボトルにこのマークがあるようなら、信頼できるオーガニックのオリーブオイルといえます。

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