保存性を高めるための添加物

保存料:カビや細菌が増えるのを抑えて、食中毒を防ぎます。(例:ソルビン酸、次亜塩素酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム) 防カビ剤:カビの発生を防ぎます。 酸化防止剤:酸化を防いで、変質や劣化、味が変わるのを防ぎ、長く保存できるようにします。

原材料名表示の見方と気をつけるポイント

まず、商品の裏表示をよく見てみましょう。 私は手にとった商品は必ず裏表示を見るほど、表示を見るくせがついていますが、裏表示の原材料名表示欄にはたくさんの情報が詰まっています。 原材料名表示は、使用量の多い順番に表記する義務があるため、何が多く添加されているのか、ひと目でわかります。 漂白剤、着色料、光沢剤など色や見た目をよくするために使われるものは、味や保存性には無関係ですので、私の場合はこれらが入っているものをほとんど買いません。 ただ、ここで注意していただきたいのは、原材料名表示にすべての食品添加物が記載されているとは限らないということです。 使用したもの全てを表示する決まりとはいえ、表示方法が統一されておらず、簡略したり、まとめて記載したりしてもよいとされているものや、最終的に食品に残存していなければ表示が免除される場合もあります。

危険!買うときに気をつけてほしい添加物

すべての添加物を避けることはなかなか難しい……それでも、ぜひ「これには気をつけて!」という添加物があります。

甘味料の「アスパルテーム」

食品に甘みを加える甘味料「アスパルテーム」は砂糖の代わりとして、低カロリー飲料、チューインガム、チョコレートなど多くの食品に使用されています。 少しの量でも甘さを感じられ、低カロリーのためダイエットに最適とうたわれますが、アルミ酸の一種「L-フェニルアラニン」が含まれ、この物質を代謝できないフェニルケトン尿症の患者が摂取すると障害が起こる恐れがあります。

調味料の「グリシン」

調味料として、そして日持ち向上剤としても使われる「グリシン」は、塩分を感じにくくさせる『塩なれ効果』が指摘されており、食塩の過剰摂取や味覚障害につながる危険性があります。 コンビニエンスストアで販売されているお弁当やおにぎり、サンドイッチなどに比較的多く使われる傾向にあります。

発色剤の「亜硝酸ナトリウム」「リン酸塩・重合リン酸塩」

肉類の色を鮮やかに見せるために使われる発色剤「亜硝酸ナトリウム」は、食肉や魚卵に含まれる成分と反応するときれいなピンク色を生み出します。このとき「アミン」という物質にも反応し、その一部のアミン酸と反応することで発がん性物質の「ニトロソアミン」に変化することが指摘されています。 また、「リン酸塩・重合リン酸塩」もハムやソーセージの食感や色合いをよくするために使われますが、動物実験では腎臓の機能が低下するネフローゼ症候群の誘発や、腎石灰症の発症率が高まるという報告が指摘されています。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ