ライター : 安田あかり

Webライター/管理栄養士

くるみの食べ過ぎは危険って本当?

くるみは健康面や美容面で注目されていることから、よく食べられている食品。とくにくるみに含まれるオメガ3脂肪酸(n-3系)と呼ばれる脂質は、人にとって重要な成分でありながら、体内で生成できない成分。くるみなどの食品から摂取する必要があります。

ただ、重要な成分を含むくるみも適量を大幅に超えて食べ過ぎてしまうと、健康上良くない影響があります。その理由を次から詳しく見ていきましょう。(※1)

くるみの食べ過ぎが良くない理由

食べ過ぎが良くない理由

  1. 胃腸に負担をかける
  2. 体重が増加する
  3. 栄養バランスが崩れる

胃腸に負担をかける

くるみは半分以上が脂質でできている食品です。脂質が多い食べ物は糖質やたんぱく質と比較して消化に時間がかかり、食べ過ぎは胃腸の負担になってしまいます

また、くるみに含まれる不溶性食物繊維は水分を吸収し、腸のぜん動運動を活発にします。しかし便秘の方が摂り過ぎると、便が硬くなるうえ、お腹が張る原因になる点にも注意しましょう。(※2,3,4,5,6)

体重が増加する

くるみの食べ過ぎは体重増加につながるおそれがあります。

くるみは脂質が多い食品。脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを含むため、食べ過ぎによってカロリーオーバーになってしまいます。健康や美容のために食べているつもりが本末転倒になることは避けたいところです。(※7)

栄養バランスが崩れる

特定の食品の食べ過ぎによって、食事の栄養バランスが崩れることも心配なところ。健康的な生活を送るためにはバランスの良い食事が欠かせません。いろいろな食品を食べて、たんぱく質や脂質、炭水化物など必要な栄養素を摂る必要があります。

とくにくるみは脂質が多い食品なので、食べ過ぎは脂質の過剰摂取に直結してしまいます。さらに塩で味付けされている場合は、塩分の摂り過ぎにも注意する必要があるでしょう。(※2,8)

食べ過ぎに注意!くるみは一日にどのくらい食べたら良い?

くるみは一日あたり28g程度の摂取をおすすめします。その理由は、間食から摂ってよいカロリーは一般的に200kcal程度が適量だとされているため。

くるみの28gというのは、およそひとつかみ分の量です。くるみを食べる際は、ひとつかみを目安にしてはいかがでしょうか。(※2,9,10)
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