ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

【画像で解説】鮭の「生焼け」の見分け方

Photo by 稲吉永恵

焼いた鮭を食べようとして「あれ?これって生焼け?」と、不安に思ったはありませんか?鮭の生焼けは、ぱっと見てわかりにくいこともありますが、身の色やほぐれやすさ、中心温度などで簡単にチェックできます

身の色・見た目

Photo by 小嶋絵美

生焼けの状態(左)と加熱完了(右)で、断面の状態を比べてみました。一見するとわかりにくいですが、以下のような違いがありました。

・生焼け:生々しい透明感のある赤・ピンク(表面と中心部に色の差がある)
・加熱完了:鮮やかなサーモンピンクでマットな質感(表面と中心部に色の差がない)

身のほぐれやすさや触感

Photo by 小嶋絵美

目視だけで判断できないときは、箸を入れて食感を確かめてみましょう。

・生焼け:箸を入れると生っぽくみずみずしさや弾力があり、細かくほぐれにくい
・加熱完了:生っぽさがなく、繊維に沿ってホロっとほぐれやすい

中心の温かさ・温度

Photo by 小嶋絵美

生焼けの肉や魚などによる食中毒を避けるためには、中心温度75℃1分以上の加熱調理が必要です。中心温度は、竹串のように先の尖った「中心温度計」を使って簡単に確認することができます。

このほかに昔ながらの知恵として、焼いた鮭に竹串の先を刺して抜き、唇に当てて冷たい・ぬるい、といった感覚で確認する方法があるようです。ただ、加熱不十分な食品に刺した竹串を口に含むことは衛生管理上、おすすめできません。(※1)

生焼けの鮭を見分けるポイント

  1. 身の色・見た目:生々しい透明感のある赤・ピンク(表面と中心部に色の差がある)
  2. 身のほぐれやすさや触感:箸を入れると生っぽくみずみずしさや弾力があり、細かくほぐれにくい
  3. 中心の温かさ・温度:中心温度75℃1分以上の加熱調理をおこなっている

鮭の生焼けを食べたらどうなる?知っておくべきリスク

Photo by 小嶋絵美

「もし生焼けを食べてしまったら、どんな危険がある?」と気になる方へ。続いて生焼けのリスクについて、お伝えします。

生焼けの鮭を食べたときのリスク

肉や魚などを生焼けのまま食べてしまうと「食中毒」のリスクがあります。

とくに鮭のような魚介類を生食をすると、食中毒菌やウイルスのほかに、寄生虫の一種である「アニサキス」による食中毒を引き起こすおそれがあります。

アニサキスによる食中毒のリスクは、鮭が新鮮かどうかに限りません。限らずしっかり加熱をして対策しましょう。(※2)

万が一食べてしまった場合は

胃の粘膜にアニサキスが入り込む「急性胃アニサキス症 」の場合は、生の魚介類を食べて12時間以内に、みぞおちの激痛、吐き気、嘔吐などの症状が出ます。

胃ではなく腸に症状が出る「急性腸アニサキス症」では、食後十数時間以降に、下腹部に激しい痛みを生じるとされています。

痛みや吐き気があり「食中毒かも?」と思ったら、速やかに医療機関を受診してください。(※3)

生焼けだと気づいたときの正しい再加熱・対処法

「生焼けだけど、どうしよう?」と悩んだときの再加熱の対処法や、おいしく食べられるリメイク術をお伝えします。

フライパンでフタをして弱火で蒸し焼きにする

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フライパンでフタをして蒸し焼きにし、中心部までしっかり火を通します。少量水を加え、弱火で熱すると蒸気が出て、表面を焦がさずに中心部をじっくり加熱できます。

電子レンジで加熱し直す

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鮭を皿にのせ、ラップをかけて電子レンジで加熱します。加熱しすぎるとパサつくので、500~600Wの電子レンジで30秒~1分ずつ加熱して様子を見るといいでしょう。

スープやホイル焼きにリメイクしてしっかり火を通す

Photo by macaroni

スープやホイル焼きにリメイクする方法もあります。スープに入れてことこと煮込んだり、ホイル焼きにしたりすると、表面だけでなく中心部までしっかり火を通すことができますよ。

もう失敗しない!鮭が生焼けにならない焼き方・加熱のコツ

Photo by 小嶋絵美

鮭の生焼けを対策するための、焼き方のコツ・ポイントを解説します。

調理前にしっかり解凍しておく

鮭は冷凍のものも多く、中心部まで解凍ができていないと、それが生焼けの原因になってしまいます。冷凍庫から冷蔵庫に移し、しっかり解凍してから焼きましょう。

また、常温での解凍・放置は食中毒菌が増えるおそれがあるため、避けてください。(※4)

厚みがある切身は「フタをして弱火で蒸し焼き」

厚みのある鮭は中心部まで火が通りにくく、生焼けになりやすいです。そんなときはフライパンを使い、フタをして蒸し焼きにするといいでしょう。適宜、少量の水を加えると焦げにくく、中までしっとり焼き上がります。

鮭をアルミホイルで包み、フライパンに水を敷いたとろこにのせ、フタをして蒸し焼きにする方法もおすすめです。

中心温度75℃で1分以上の加熱を意識する

前述にもある通り、食中毒対策のため、中心温度75℃1分以上の加熱を意識しましょう。

わが家でも鮭の切り身(1枚/厚み約1.5cm)を焼いてみたところ、“中心温度75℃1分以上” の状態を確認するまでに「魚焼きグリルの弱火(余熱なし)で片面7分焼き、返してさらに7分以上」の加熱調理が必要でした。

鮭の枚数や厚み、大きさ、重量によっても変わるので、目視や温度計でしっかり確認するようにしましょう。

鮭は生焼けに注意して、おいしく食べよう!

鮭の生焼けの見分け方や、安全に食べるための加熱方法、食中毒対策まで詳しく解説しました。生焼けは目視や温度チェックで確認することができます。「生焼けかも?」と不安なときはそのまま食べずに再加熱をして、しっかり火を通してから食べてくださいね。

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【参考文献】
(2026/08/25参照)
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※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。

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