ライター : Uli

フードコーディネーター/パンシェルジュ/薬膳アドバイザー/レシピライター

きび砂糖の代用方法は?記事のまとめ

  1. コクや風味を似せたい場合は、てんさい糖や和三盆、三温糖で代用する
  2. 甘さだけを出したい場合は、上白糖やグラニュー糖で代用する

きび砂糖の特徴や用途は?代用のポイントも

きび砂糖はさとうきびが原料の砂糖です。精製途中の液体を煮詰めて作られているため、白砂糖と比べると薄茶色で、風味があってやさしい甘さが特徴。料理やお菓子作りに使用するとコクが出て奥深い甘みが加わります。

精製された白砂糖やグラニュー糖など、さまざまな砂糖で代用できますが、仕上がりの色や味にほんの少し違いが出るのが注意点です。

【代用するときのポイント】

・ きび砂糖はやさしい甘さと風味、コクがあり、幅広いお菓子や料理に使う
・ 代用するときは甘みの強さや風味に注意する

【早見表】きび砂糖の代用方法と仕上がりの違い一覧

代用食材代用するときのポイントおすすめ度
上白糖同じ甘さにするには同量で代用する★★
グラニュー糖同じ甘さにするには同量かやや少なめで代用する★★
三温糖同じ甘さにするには同量かやや少なめで代用する★★★
ラカントカラメルやパン作りには避ける
料理の照り出しには不向き
同じ甘さにするには同量で代用する
はちみつ多めに使うと独特の風味が加わる
焼き菓子作りには不向き
同じ甘さにするには、砂糖の8割程度の量で代用する
てんさい糖同じ甘さにするには同量で代用する★★★
黒糖濃く色づいても問題ない場合に使う
独特のコクと風味が加わる
同じ甘さにするには同量で代用する
ざらめ硬くて溶けにくいため、繊細な食感のお菓子やパン作りには不向き
同じ甘さにするには同量かやや少なめで代用する
★★
和三盆同じ甘さにするには同量で代用する★★★
水あめかるい食感の焼き菓子には不向き
同じ甘さにするには、砂糖の倍量ほどで代用する
精製された白い上白糖やグラニュー糖は、クセがなく代用しやすいものの、きび砂糖のようなコクや風味が出ないのが特徴です。風味を加えたい場合はてんさい糖や和三盆、香ばしいコクを出したい場合は三温糖を使いましょう。

黒糖は独特の風味があってクセが強いため、隠し味程度に少量使うレシピで代用するのがおすすめ。ざらめは硬くて溶けにくいため、漬けたり煮込んだりする料理以外では代用がむずかしいです。

はちみつと水あめを使うとお菓子やパンがしっとり仕上がりますが、かるい食感の焼き菓子には不向きです。ラカントはメイラード反応やカラメル化しないことと、パン作りに使うと膨らみにくくなることをふまえ、甘みだけをつけたいときに使いましょう。

砂糖の種類とカロリーの違いはこちら▼

きび砂糖の代用に関するよくある質問

代用するときの分量は?

砂糖は種類によって甘みの感じ方である「甘味度」が異なるため、使用する種類によって分量は調整してください。ほとんどの砂糖はきび砂糖と同量でほぼ問題ありません。

きび砂糖の代用に不向きな料理は?

きび砂糖でしか作れない料理やお菓子はほとんどありませんが、ドーナツや揚げパンなどにまぶす場合はきび砂糖の味がストレートに出るため、風味や甘さの似ているてんさい糖や和三盆を使うのがおすすめです。

きび砂糖に似ている砂糖は?

やさしい甘さとコク、おだやかな風味がある、てんさい糖や和三盆が似ています。

使用用途にあわせてきび砂糖の代用食材を選びましょう

きび砂糖がないときは、家にある砂糖や甘味料で代用しましょう。まろやかな甘さとやさしい風味が特徴のきび砂糖は、クセのない甘味料であれば、比較的どの代用食材を使ってもおいしく仕上がります。砂糖の種類や甘味料ごとの特徴をふまえ、作る料理やお菓子、パンに合う最適な代用食材を選びましょう。

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