上旬・中旬・下旬でニュアンスを使い分けよう

時候の挨拶の大きなポイントとなるのが、上旬・中旬・下旬によるニュアンスの使い分けです。もちろん月ごとに使えるような汎用性の高い挨拶もありますが、上旬・中旬・下旬ごとの小さな変化を汲み取ることで、より質の高い時候の挨拶が作成できるでしょう。

時候の挨拶では、日本の暦を主軸に置いた言葉選びをおこないます。しかし暦上の季節感と実際の季節感には、大きな違いがあることも。たとえば暦では、12月7日頃は「大雪(たいせつ)」です。大雪とは文字通り、雪がたくさん降る時期を指します。

12月上旬に本格的な雪が降っている地域は、あまり多くはありませんよね。そのうえで、時候の挨拶では暦を尊重し、12月上旬に「大雪」を用いる場合があります。もちろん暦だけに縛られず、肌で感じた季節感を重視した挨拶を作成しても構いません。

季節に合わせた風物詩を取り入れよう

12月は、さまざまなイベントが開催される時期でもあります。二十四節気では、大雪や冬至。そして世間では、クリスマスや大晦日、年越しなどが代表的です。年末にともない、お歳暮の準備や大掃除に追われる人も多いでしょう。

時候の挨拶では気候だけではなく、季節に合わせた風物詩を取り入れることで、より季節感にあふれた文書を作成できます。行事名だけではなく、音や香りなど五感で得られる情報もテキストに落とし込みつつ、素敵な時候の挨拶を作ってみましょう。

さらに印象アップ!12月の時候の挨拶の注意点

時候の挨拶には、季節ごとの注意点が存在しています。12月の挨拶も、もちろん例外ではありません。せっかく美しい時候の挨拶を作成しても、想像力が欠けていては相手を不快にさせてしまうこともあるでしょう。12月の時候の挨拶の注意点を知り、相手の心にしっかりと届く文書作成を目指しましょう。

地域によっては季節感に違いがある

12月の時候の挨拶では、地域ごとの季節感の違いに配慮することが大切です。たとえば北海道と沖縄の12月では、体感に大きな違いがありますよね。とくに積雪の多い地域に挨拶を送る際は、相手の生活や環境をイメージした言葉選びが重要です。

ギャップを減らすためには、作成する時期と実際に相手の手元に届くタイミングの違いにも要注意。より違和感の少ない挨拶にするためにも、作成後はなるべく早く送信・投函をするように心がけましょう。

相手の生活・仕事によっては、年末年始に休めない

12月の時候の挨拶を送る時期によっては、年末シーズンに差し掛かるケースもあります。多くの人にとって年末年始は休みですが、相手の生活や仕事によっては繁忙期になってしまうケースもあるでしょう。

そのため12月の時候の挨拶を作成する際は、相手の業種やライフスタイルを加味する必要があります。とくにサービス業やインフラ関連、輸送業などは、年末年始は大忙し。相手の生活や状況に寄り添った言葉を選ぶように心がけてくださいね。

12月の時候に使える冬の言葉

以下では、12月の時候の挨拶に使える冬の言葉を、いくつかピックアップしてご紹介します。後述する例文と組み合わせながら、オリジナルな挨拶作りにチャレンジしてみてくださいね。

師走・寒冷・霜寒・霜夜・孟冬・小雪・初雪の候・大雪・短日・寒気・冬至・月迫・歳晩・歳末・年末厳寒・歳末ご多端・ポインセチア・シクラメン・南天・千両・万両・鰤・鮭・あんこう・ふぐ・蟹・春菊・山芋・おでん・蜜柑・熱燗・鍋料理・かぼちゃ・年越し・年越しそば

すす払い・お歳暮・ゆず湯・クリスマス・歳の市・大掃除・正月飾り・忘年会・仕事納め・除夜の鐘・霜枯れ・冬枯れ・初雪・冬将軍・空っ風・年の瀬・大晦日・年末・冬眠・湯たんぽ・年賀はがき・冬休み・イルミネーション・歌合戦・針供養・湯豆腐・キンセンカ・山茶花・水仙など
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