ライター : 佐久間愛子

管理栄養士/糖尿病療養指導士/Webライター

大根の切り口や皮が黒い……食べても大丈夫?

大根が黒く変色している要因として、温度や日照、栄養不足による生育の不具合(生理障害)が挙げられます。または、大根が腐敗しているおそれが考えられます。

腐敗している場合は、食べるのは避けましょう。生育の不具合による変色の場合は、味や食感は落ちますが食べられますよ。大根を無駄にしないためにも、どちらによる変色なのか、その見分け方や原因をみていきましょう。(※1,2,3)

大根の切り口が黒くなる原因3つ

大根の切り口が黒くなる原因

  1. 「青あざ症(青変症)」にかかっている
  2. 「ダイコンバーティシリウム黒点病」にかかっている
  3. 「黒芯症」が発生している

1. 「青あざ症(青変症)」にかかっている

大根を切ったときに切断面が青く変色していることがあります。これは青あざ(青変)症によるものと考えられます。現状、この要因についての解明はされていないですが、食べても問題はありません。

しかし、食感や味は悪くなっているため、できるだけ早く使い切ってくださいね。(※4)

2. 「ダイコンバーティシリウム黒点病」にかかっている

一見、大根の見た目に異常は見られません。しかし、輪切りにしたときに皮層下の部分に輪状の黒い点が並んでいる状態であれば、「ダイコンバーティシリウム黒点病」を疑いましょう。

これはV. dahliae(バーティシリウム・ダアリエ)という菌が要因とされていて、農産物の品質低下や収穫量減少につながるとされています。(※5,6)

3. 「黒芯症」が発生している

大根の細菌感染により起こる状態のひとつとして「黒芯症」があります。大根の中心部が黒く変わり、腐敗したり空洞化したりしていきます。

また、大根だけでなく葉にも小さい斑点や、黄色く変色するなどの変化が起きるのも特徴です。腐敗しているおそれがあるため、食べないようにしましょう。(※2,3,7)

大根の皮が黒くなる原因2つ

大根の皮が黒くなる原因

  1. 黒いカビが生えている
  2. 「センチュウ」の被害痕
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