5. ガラムマサラ

ガラムマサラはインドの3~10種類の混合スパイスのこと。カルダモン、ブラックペッパー、クローブ、クミン、コリアンダー、シナモンなどが含まれます。

ガラムマサラには自律神経を整える作用があります。夏バテの原因のひとつに自律神経の乱れがあげられることから、ガラムマサラは特に夏バテ対策に向いていると言えるでしょう。

そのほか血行を良くする、水分代謝を促す、胃腸のはたらきを整えるといった作用が期待できます。(※9,10)

6. 夏野菜

夏野菜は水分やカリウムを豊富に含んでいます。夏野菜を食べると水分を補給できるうえ、カリウムの利尿作用で熱を持った体を冷やすはたらきも期待できます。

また、紫外線から体を守るのに役立つβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化作用を持つ栄養素も豊富です。

夏野菜をカレーの具材として食べると、脂溶性ビタミンの吸収が高まります。さらに汁に溶け出した水溶性ビタミンも無駄なく摂取できるため、効率よく栄養素を摂り入れることができますよ。(※2,11)

7. 肉・魚介類

肉や魚介類はたんぱく質が豊富でカレーの具材にぴったり。たんぱく質が十分に摂れていないと筋肉を維持できなかったり、たんぱく質をもとにして作られる血液が減少したりするおそれがあります。

血液はエネルギー源である糖質や脂質を運ぶはたらきを持つため、血液が作られるのが滞ると、体に十分なエネルギーがいき届かず、夏バテにつながる場合が。また、不足しているたんぱく質は自身の筋肉を分解して補おうとするため、筋力や体力が低下して疲れやすくなります。(※12,13)

夏バテ対策としてカレーを食べるメリット

カレーを食べるメリット

  1. ひと品でもバランス良く栄養素が摂れる
  2. 食欲増進作用で食欲が落ちていても食べやすい
  3. 発汗を促して体の熱を逃がす
  4. 免疫力を高める

ひと品でもバランス良く栄養素が摂れる

カレーはひと品の中に、ごはん、肉や魚、野菜など複数の食材をたくさん入れることが可能なメニューです。バランスの良い食事のためには主食、主菜、副菜と複数の料理を作らなければいけないところを、カレーであればひと品でバランスの良い献立として成立します。

また、生のままではかさが多く、たくさん食べられない野菜もカレーの具材として加熱すると、かさが減って食べやすくなるのもうれしい点です。できるだけいろいろな栄養素をバランスよく摂れるように食材を上手に選びましょう。(※14)

食欲増進作用で食欲が落ちていても食べやすい

カレーのスパイスには食欲を増す作用を持つものがあります。夏バテで食欲が落ちているときにも、唾液や胃液の分泌を促し、カレー特有の香りで食欲をそそることで、必要な栄養素を食事から摂取するのを助けられるでしょう。(※4,5,6)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ