ライター : 川島 尚子

管理栄養士 / パティシエ

深夜にごはんを食べると体に悪い?

深夜にごはんを食べたときの影響

  1. 太りやすい
  2. 血糖値が上がりやすい
  3. 生活リズムが崩れやすい

太りやすい

深夜にごはんを食べると、食事から摂ったエネルギーが消費されにくく、余分なエネルギーが体脂肪として体に蓄積されやすくなってしまうのが特徴です。遺伝子レベルの研究からも、深夜にごはんを食べると太りやすいことがわかっています。

仕事でごはんを食べるのが深夜になってしまう場合は工夫が必要です。(※1)

血糖値が上がりやすい

夕食の時間を遅くすると、インスリンの分泌量が減って血糖値が上がりやすくなる研究結果が報告されています。この結果から就寝前には食べ物を口にしないほうが良いと言えるようです。

ほかにも過体重や肥満と判定された方を対象にした実験では食事の時間を4時間遅くすることで、食欲をコントロールするホルモンの分泌が減り、日中のエネルギー消費が減ってしまったとの結果が出ています。(※2,3)

生活リズムが崩れやすい

深夜にごはんを食べると、眠る時間も遅くなってしまいます。睡眠時間が不足すると、心身の疲れが抜けないだけでなく、生活リズムが乱れる原因となります。食事を摂ったあとは血糖値が上昇しますが、血糖値が高い状態では睡眠が浅くなるのが特徴です。

また、翌朝に食欲がわかず、朝食を食べられないと、体内時計がリセットされずに肥満の原因となるおそれもあります。食べる内容を工夫して、朝食をしっかり食べられるようにしましょう。(※2,4)

深夜にごはんを食べるときに気をつけるべきことは?

深夜にごはんを食べるときの注意点

  1. 消化のよいものを食べる
  2. エネルギーや脂質を摂り過ぎない
  3. よくかんで食べる
  4. 間食を活用する
  5. 寝る前に3時間以上あける

消化のよいものを食べる

夜8時以降は消化管のはたらきが低下するため、消化しやすいものを選ぶようにしましょう。脂質が多い揚げ物や肉の多い主菜は控えて、胃の負担を少なくすることが大切です。

迷ったときは食材が細かいもの、やわらかいものを選びましょう。肉の場合は塊よりもひき肉、豆腐のようにやわらかいものは消化がよく、おすすめです。(※1,4)
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