リン

リンはカルシウムと同様、骨や歯の発達に不可欠な成分です。体内にあるリンの約8割は、骨や歯の構成成分として存在しています。そのほか、細胞膜や核酸の成分や、エネルギーの貯蔵、利用にかかわる成分の構成要素としてはたらいています。(※14,15)

リンを過剰摂取すると

ナトリウムと同じように、リンは過剰摂取に気をつけたい成分。リンを摂り過ぎると、カルシウムの吸収を妨げる原因となり、骨や歯の健康に影響してしまいます。その逆も然りで、カルシウムの摂り過ぎはリンの吸収を妨げることに。

そのため、カルシウムとリンは同じくらいの比率で摂ることが望ましいとされています。リンは食品添加物として利用されることが多いので、加工食品の摂り過ぎには気をつけてくださいね。(※14)

リンを含んでいる食品

リンを多く含む代表格の食品が、小魚類や、プロセスチーズ。そのほか、ハムやベーコンなどの加工食品や菓子パン、インスタント食品などには、食品添加物として含まれているので、過剰に食べることは避けましょう。

ミネラルについての知識を深めよう

冒頭でも書いたように、ミネラルは体内で作り出すことのできない成分です。そのため、食べ物から補給するしかありません。ミネラルを適量摂取することは、健康的な生活を維持するためにも大切です。

しかし、現代の食生活では摂り過ぎが懸念される成分も。日頃の食生活でさまざまな食品を取り入れ、バランスよくミネラルを摂っていきたいですね。
【参考文献】
(2020/05/03)
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