ライター : Raico

製菓衛生師 / フードコーディネーター / フードライター

プロが徹底解説。生チョコをきれいに丸めるテクニック

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濃厚でとろける口当たりがたまらない、生チョコトリュフ。生チョコを丸め、ココアパウダーや粉砂糖をまぶして作ります。少ない材料で比較的手作りしやすく、とても人気があるチョコレート菓子です。

生チョコをボール型に丸めるとき、きれいな形にするにはいくつかのコツがあります。うまく作るポイントをプロが詳しく解説するので、チェックしてみてください。

生チョコトリュフを丸めるコツ・ポイント

  1. 手をよく冷やして丸める
  2. 生チョコはしっかり冷やす
  3. 生チョコが溶けないように素早く丸める
  4. やわらかくなってきたら、その都度冷蔵庫に入れて冷やす
  5. 純ココアパウダーを入れたボウルで転がして丸める

ポイント1. 手をよく冷やして丸める

生チョコをくり抜くときは都度スプーンを湯で温め、水分を拭き取っておこないましょう。スプーンの熱で生チョコが溶けて、きれいにくり抜きやすくなります。スプーンでくり抜くときにだいたいの形を整えておけば、手であまり触らなくても済み丸くしやすいでしょう。

きれいなボール型にするために、生チョコを手で丸めて形を整えます。そのとき手はよく冷やしておくことが大切です。手を氷水につけて冷やしてから丸めると、生チョコが溶けにくいので成形しやすくなります。

また生チョコをラップに取ってから丸める場合も、手を冷やしておこなうと生チョコが溶けにくくきれいにまとまりますよ。

ポイント2. 生チョコはしっかり冷やす

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生チョコはしっかり冷やし固めておくと、スプーンでくり抜きやすくなります。生チョコがまだやわらかい状態でくり抜くと変形してしまい、扱いにくくなる原因に。1時間以上冷蔵庫に入れてしっかりと冷やし、様子を見てやわらかい場合は生チョコが硬くなるまで冷蔵庫に入れてください。

生チョコに洋酒を加える場合は、少しやわらかい状態になります。やや扱いにくくなるので、冷蔵庫に長く入れる・手早く作業するなどいっそう扱い方に気をつけましょう。

ポイント3. 生チョコが溶けないように素早く丸める

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手をよく冷やして生チョコを丸めても、長く触ると手の熱が伝わってだんだん溶けてしまいます。なるべく素早く作業することが大切です。

直接生チョコを手に取ると、どうしても触る時間が長くなってしまいます。スプーンですくって取り分け、冷蔵庫である程度冷やし固めてから丸めるのもおすすめ。ラップに取り分けても丸めやすく、手が汚れにくいですよ。

ポイント4. やわらかくなってきたら、その都度冷蔵庫に入れて冷やす

チョコレートは温度の変化に敏感な食材です。生チョコをしっかりと冷やして手早く作業していても、作業する環境が温かい場合はだんだんやわらかくなってきます。涼しい部屋や時間に作業し、気温が高い季節は冷房を利用するといった工夫も必要です。

それでも生チョコがやわらかくなってしまったら、その都度冷蔵庫に入れてください。冷やすと生チョコが固まって、また同様に作業しやすくなります。大量のトリュフを作る際にも一気に作ろうとせず、生チョコの状態を見ながらおこなうとよいでしょう。

ポイント5. 純ココアパウダーを入れたボウルで転がして丸める

Photo by Raico

丸めた生チョコに純ココアパウダーをまぶすとき、ボウルに入れておこなうのがおすすめです。ここでも直接手で生チョコに触らないようにするのが大切。ボウルを動かして生チョコを転がすようにすると、溶けたり形が崩れたりせずにきれいなボール型に仕上がります。

また丸めてから時間が経ち、生チョコがやわらかくなった場合は、まぶす前に30分から1時間ほど冷蔵庫に入れて冷やしておきましょう。少し冷やすことで、純ココアパウダーが生チョコの表面にきれいに付きます。

純ココアパウダーのほか、粉砂糖やクランチ類といったほかの食材をまぶすときも同様におこないましょう。

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