花粉症やむくみ対策に！トマトジュースの意外な効果を管理栄養士が解説 (2ページ目)

リコピンは活性酸素を取り除くはたらきももっています。活性酸素は体内で増えすぎると細胞を傷つけ、肌の細胞が傷つくと生まれ変わりが正常におこなわれません。肌の生まれ変わりがうまくできなくなると、しわやたるみの原因となって現れます。

また、リコピンは紫外線によって引き起こされる肌の赤みを抑えるはたらきや、紫外線によって暗くなった肌の色調を明るくするはたらきももちます。健康で美しい肌を作るのにリコピンはおすすめな栄養素です。（※3,6）

3. むくみ対策になる

トマトジュースにはカリウムも含まれます。カリウムは食塩として摂取されるナトリウムとともに体液の浸透圧を調節するのに関わり、ナトリウムを体外に出しやすくする作用ももつ成分です。ナトリウムの摂取量が増えたり、カリウムが少なくなっていたりすると体内に水分を多くため込み、むくみが起こる要因となります。

トマトジュースのようにカリウムを含むものを摂取して、体の中のナトリウムとカリウムのバランスを保つようにしましょう。（※5,7,8）

トマトジュースの効果を高める飲み方

トマトジュースの飲み方

朝飲む
相性のいい食材を組み合わせる
運動の合間に飲む

朝飲む

トマトジュースに含まれるリコピンは飲む時間帯によって吸収率が異なることがわかっています。夜就寝して朝起床する方を対象とした試験では、リコピンの吸収率が良い時間帯は朝という結果になったそうです。

朝食を抜いてしまうことが多い方や、野菜を食べる時間を取れていない方は、手軽なトマトジュースを朝食に摂り入れてみるとよいでしょう。（※9）

相性のいい食材を組み合わせる

リコピンを効率よく摂取するには組み合わせる食材も工夫するのがおすすめです。リコピンは油と一緒に摂取すると吸収率が上がるため、オリーブオイルを加えて飲む、油を使った調理に使うといった摂取方法がよいでしょう。

また、牛乳もカロテノイドの吸収を良くすると言われており、一緒に摂取すると効率よく栄養素を摂り入れられます。（※9,10）

運動の合間に飲む

トマトジュースを運動の合間に飲むと疲労感を抑えるという研究結果があります。健康な成人が運動の合間にトマトジュースを飲むと、主観的な疲労感が抑えられると同時に、乳酸値の推移も緩やかになるようです。

乳酸は蓄積すると筋疲労の原因になると言われる一方で、エネルギー源としても利用される成分です。そのため、乳酸の代謝を高めて効率よく利用することが大切と考えられています。運動をする際に摂り入れることで、運動をより楽しめるかもしれません。（※11）