ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

ヨーグルトは花粉症に効くって本当?

花粉症とは、アレルギー反応のひとつです。花粉に対して免疫が過剰に反応してしまい、体に不調が起きる状態をいいます。

ヨーグルトは乳酸菌が豊富です。乳酸菌のなかには免疫のバランスを整える作用が期待されているものもあり、乳酸菌を花粉症対策に役立てるための研究も進められています。

しかし、ヨーグルトで花粉症を完全に治すことはむずかしいと考えられます花粉症の症状が気になるときは、かかりつけの病院を受診するようにしましょう。(※1,2)

花粉症の症状緩和に役立つ乳酸菌

種類

  1. ガセリ菌SP株
  2. ビフィズス菌SP株、ビフィズス菌BB536
  3. LB81乳酸菌
「ガセリ菌SP株」、「ビフィズス菌SP株」、「ビフィズス菌BB536」、「LB81乳酸菌」は「トクホ(特定保健用食品)」のヨーグルトに使用されている乳酸菌・ビフィズス菌です。これらの乳酸菌は、腸内環境をよくしたり、腸内細菌を増やしたりしてお腹の調子を良好に保つはたらきが認められています

ヨーグルトの乳酸菌で腸の善玉菌を増やすと、免疫力が上がり、花粉症対策につながります。さまざまな乳酸菌・ビフィズス菌があるので、ヨーグルトを買う際はパッケージをよく確認してみてくださいね。(※3,4,5)

花粉症に対するヨーグルトの効果

腸内環境が整うことで、免疫機能が高まる

花粉症のようなアレルギー反応を和らげるには、腸内細菌のバランスを整えることが大切です。

体内で免疫細胞がもっとも集中するのが、腸。そのため、腸内細菌のバランスがよいと、花粉症のようなアレルギー反応がでにくいといわれています。

花粉症対策で注目されるのが、ヨーグルトです。ヨーグルトの乳酸菌は腸内の善玉菌を増やして免疫力をアップすることから、花粉症対策のはたらきが期待できます。(※6)

ヨーグルトの目安摂取量と食べ方

目安量

ヨーグルトによって腸内環境を整えるには、継続して食べることが大切です。ヨーグルトの摂取量の目安は、一日100gほど。100gが多く感じる場合は、無理のない量に減らして問題ありません。

また、体質に合うヨーグルトなら、食べる量を増やしてもOK。乳酸菌によるメリットは、継続的に摂取することで徐々に得られると考えられています。ヨーグルトを食べ続け,ることを第一としましょう。(※7,8)

食べるタイミング

ヨーグルトを食べるタイミングは、夕食後がおすすめです。

「腸のゴールデンタイム」は夜10時~深夜2時ごろで、腸が活発にはたらくといわれています。また、胃酸の少ない食後にヨーグルトを摂ったほうが、乳酸菌が胃酸に溶けにくいです。ただし、寝る直前のヨーグルトは太りやすいため、夜にヨーグルトを食べるときは寝る2時間前までを目安にしましょう。(※9)

おすすめの食べ方

ヨーグルトは、そのまま食べるのがベストです。高温の加熱を控え、乳酸菌を生きたまま腸に届けましょう。乳酸菌が増殖しやすい温度は40℃のため、人肌より少し温かい程度に加熱するのはOKですよ。

ヨーグルトをドレッシングやスムージーに加えると、さっぱりマイルドな味わいに。さまざまなアレンジを楽しめるのも魅力です。また、ヨーグルトに甘みを足すなら、はちみつがおすすめ。はちみつのオリゴ糖が善玉菌を増やし、整腸作用が期待できますよ。(※6,9)
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