ライター : 嘉山ゆりか

管理栄養士 / 健康運動指導士

妊娠中に「チーズ」を食べてはいけないと言われるのはなぜ?

妊娠中に注意が必要な食べ物のひとつにチーズがあります。ナチュラルチーズのように加熱されずに作られたものは「リステリア」による食中毒を引き起こすおそれがあるからです。妊婦さんが感染してしまうと、胎児へ影響が出るおそれも……。

ただ、すべてのチーズがダメということではありません。妊娠中に気をつけたいチーズを具体的に見ていきましょう。(※1)

妊娠中に注意が必要なチーズの種類

一覧

  1. 青カビタイプのチーズ
  2. クリームチーズ
  3. モッツァレラチーズ
  4. カマンベールチーズ
  5. チェダーチーズ
チーズの種類は製造方法の違いによってナチュラルチーズと、プロセスチーズの2種類に分けられます。妊娠中に注意が必要なのは、加熱殺菌されていないナチュラルチーズです。

具体的には、上記の通りフレッシュタイプのクリームチーズやモッツァレラチーズ、青カビタイプのゴルゴンゾーラチーズなどがあります。(※2)

妊婦がチーズを食べるときのポイント・注意点

ポイント・注意点

  1. プロセスチーズを選ぶ
  2. ナチュラルチーズは加熱する
  3. 国産のチーズを選ぶ

プロセスチーズを選ぶ

製造過程で加熱されているプロセスチーズは妊婦さんも安心して食べることができますよ。妊娠中は6Pチーズやスライスチーズ、ベビーチーズなどを選ぶようにしましょう。

種類がわからないときは商品のパッケージを見て、「プロセスチーズ」と記載があるものを選ぶと安心です。(※2)

ナチュラルチーズは加熱する

リステリア菌は加熱によって死滅するのが特徴です。そのため、妊娠中にナチュラルチーズが食べたいときは、生食は避けてよく加熱してからいただくようにしましょう。加熱の目安は、食材の中心が75度以上になることです。(※3)

国産のチーズを選ぶ

外国産の輸入されたチーズは、加熱殺菌されていない乳で作られたものがあります。実際に海外では、一部のナチュラルチーズによってリステリア食中毒の事例も。

国内で作られるナチュラルチーズは殺菌乳を原料としているため、妊娠中は国産のものを選んだほうが良いですよ。(※4,5)
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