こんにゃくを食べ過ぎると便秘になるってほんと?

食物繊維の違い

食物繊維の種類は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種です。水溶性食物繊維は水に溶けてゲル状になることで、便をやわらかくする作用を持ち、過剰に摂取すると体質によっては下痢になる場合があります。

それに対して、一般的なこんにゃくに含まれるのは不溶性食物繊維がほとんどです。便のかさを増やす一方で、便秘の種類や体質によっては便秘を悪化させることがあります。(※3,5,14)

食べ過ぎに注意

基本的には日本人は食物繊維の摂取量が足りないと言われています。しかし、ダイエットや極端な食事制限でサプリメントを併用する場合や、極端に大量に摂取する場合は量に注意が必要です。

大腸通過遅延型の便秘や腸の動きが悪い方は、不溶性食物繊維によって便のかさが増え過ぎることで、便がスムーズに運ばれなくなることがあります。

その結果、腸での滞在時間が長くなります。その間に大腸で水分がより吸収されてさらにかたくなり、便秘の悪化につながるおそれがあるため気をつけましょう。(※14)

組み合わせるのにおすすめの食材

便秘対策としてこんにゃくを食べる場合は、水溶性食物繊維が豊富な食材を組み合わせるとよいでしょう。具体的には果物やにんじんやキャベツなどの繊維のやわらかい野菜、海藻類があげられます。

ほかにもヨーグルトや乳酸菌飲料、漬物など善玉菌を含む食品も腸内環境を整えるのにおすすめです。納豆は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスが良いとされ、善玉菌も含むため、意識して摂り入れてみましょう。(※6,7,15)

こんにゃくはダイエットにも効果的?便秘対策以外の嬉しい作用

こんにゃくのもつ作用

  1. ダイエットや肥満対策
  2. 食べ過ぎを抑える
  3. 血圧の上昇を抑える
  4. 骨や歯を丈夫にする
こんにゃくにはコレステロール値の上昇を抑える作用や、血液中のコレステロールを減らす作用が期待できます。こんにゃくのように低カロリーでかみ応えのある食品は食べたときの満足感が高く、肥満や食べ過ぎ対策にもおすすめです。

また、体の中の不要な塩分を排出してくれることで血圧の上昇を抑える作用も期待できます。ほかにもカルシウムが含まれるため、骨や歯を丈夫にするのに役立つ食品です。(※1,15,16)

便秘対策におすすめレシピ5選

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ