ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

こんにゃくを食べ過ぎるとどうなる?

こんにゃくの食べ過ぎ

  1. 栄養がかたよるおそれ
  2. 胃腸に負担がかかるおそれ
  3. 便秘になるおそれ

栄養がかたよるおそれ

こんにゃくに限らず、ひとつの食品だけを食べ過ぎると栄養がかたよるおそれがあります。

一日に必要な栄養素を摂るには、いろんな食材を組み合わせて摂取するようにしましょう。同じ食品ばかりを食べてしまうと栄養がかたより、不足する栄養素がでてきてしまいます。体によいからとこんにゃくばかり食べるのは、逆に体によくないことになってしまう場合もあるので、注意しましょう。(※1)

胃腸に負担がかかるおそれ

こんにゃくは、食物繊維を豊富に含む食材です。食物繊維の摂り過ぎは、胃腸に負担をかけてしまうおそれがあります。

食物繊維には、栄養の吸収を緩やかにするはたらきがあります。しかし、栄養を吸収する時間をゆっくりにすることで、胃腸は長時間はたらき続けることになります。長時間はたらき続けると、胃腸に負担がかかり疲れてしまいます。(※2)

便秘になるおそれ

こんにゃくに豊富な不溶性食物繊維は、摂り過ぎると便秘になるおそれがあります。

不溶性の食物繊維は水分を吸収して膨らみ、便のかさを増やして腸を刺激し便通を促す作用があります。しかし、便秘のタイプによっては腸を刺激することで便秘をさらに悪化させてしまうおそれが。食物繊維は積極的に摂取したい栄養素ですが、摂り過ぎには注意が必要ですね。(※3,4)

【Q&A】こんにゃくの一日の摂取量の目安は?

A:ほかの食材からの食物繊維の摂取量を考え、こんにゃくは一日に1枚(250g)を目安に摂取するようにしましょう。

こんにゃくには、100gあたり2.2gの食物繊維が含まれています。食物繊維は日本人に不足しがちな栄養素で、積極的に摂りたい成分です。しかし摂り過ぎには注意が必要なのは、前述のとおり。食物繊維は男性18~64歳は一日に21g以上、女性18~64歳は一日に18g以上と目標量が設定されています。(※3,4,5,6)

【Q&A】こんにゃくを食べ過ぎたときの対処法は?

A:こんにゃくを食べ過ぎたときには、胃腸を休めるようにしましょう。

食物繊維を多く含むこんにゃくを食べ過ぎると、胃腸に負担がかかるのは前述のとおり。食物繊維が少ない食材を食べて胃腸を休ませてあげましょう。また、栄養のかたよりが気になるときには、異なる食材を取り入れて栄養のバランスをとるようにするとよいですよ。(※1,2)
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