ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

とろりと甘い。究極の「大根のそぼろあんかけ」

Photo by 稲吉永恵

調理時間 35
保存期間:冷蔵庫で3日程度

野菜ソムリエが大根のおいしさを最大限に楽しめる、そぼろあんかけのレシピをご紹介します。とろりとしたそぼろあんが絡んで、口いっぱいに旨味が広がりますよ。ポイントを押さえれば、大根は煮崩れせずしっかりと中まで味が染み、今までにないような贅沢なおいしさに仕上がります。ぜひ試してみてくださいね。

材料(2〜3人分)

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  • 大根 1/2本
  • 大さじ1杯
  • そぼろあん
    • 鶏ひき肉(もも肉) 200g
    • だし汁(水にだしの素小さじ2杯を溶かす) 400cc
    • きび砂糖 大さじ1と1/2杯
    • みりん 大さじ1杯
    • しょうゆ 大さじ3杯
    • 水溶き片栗粉 片栗粉:大さじ1杯、水:大さじ1杯

下ごしらえ

1.大根を切って皮をむく

カットした大根

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大根は、2cm程度の厚さに切ります。
大根の皮をむく様子

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大根は皮近くに筋が多いため、3〜5mm程度厚めにむきます。
大根の面取りをする様子

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大根は煮崩れを防ぐために角をむいて面取りをします。
大根に切り込みを入れる様子

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深さ5mm程度の十字に切り込みを入れて味を染みやすくします。

2.大根を下ゆでする

お茶パックに米を入れる様子

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お茶パックに米を入れます。ない場合は、鍋にそのまま米を入れて構いません。
鍋に大根とお茶パックに入った米を入れる様子

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水をはった鍋に大根とお茶パックに入った米を入れ、中火にかけます。米を入れることで大根のアクや苦味が取れます。米の研ぎ汁で煮てもよいです。
大根を煮る様子

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煮たってきたら弱火にし、15〜20分ほどゆでます。
大根に竹串を刺す様子

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竹串を刺してみて、スッと中まで通ったらゆであがりです。

3.大根を取り出す

大根を水に取ったもの

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大根を水に取り、ぬめりを落とします。水に取ると透き通って透明度が増します。

作り方

1.煮汁を作る

鍋に鶏ひき肉と煮汁を入れて火にかけたもの

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鍋に、しょうゆと水溶き片栗粉以外のAを入れて中火にかけます。
鍋にアクが出た様子

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煮立つとアクが出てきます。
キッチンペーパーを入れアクを取る様子

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キッチンペーパーを入れてアクを取り除きます。お玉ですくっても構いませんが、鶏ひき肉や煮汁まですくってしまうため、キッチンペーパーがおすすめです。

2.大根を入れて煮込む

煮汁に大根を入れた様子

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1に大根を入れます。
大根の煮物に落とし蓋をしたもの

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落とし蓋をして、中弱火で10分ほど煮込みます。

3.しょうゆを加えて煮る

大根の煮物にしょうゆを入れる様子

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しょうゆを入れたら全体になじませます。
落とし蓋をする様子

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落とし蓋をしてさらに5分ほど煮ます。

4.とろみをつける

大根の煮物に水溶き片栗粉を入れる様子

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一旦火を止めて水溶き片栗粉を加えます。
とろみがついた大根のそぼろあんかけ

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全体に行き渡るように混ぜて、再度中火〜弱火にかけ、とろみがつくまで火を通します。
器に盛り付けた大根のそぼろあんかけ

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器に盛り付け、お好みで小口ねぎ(分量外)をトッピングして完成です。

野菜ソムリエ直伝!大根のおいしさを活かすポイント

コツ・ポイント

  1. 大根は中間部分を使う
  2. 大根は輪切りで厚みを2cmにほどにする
  3. 大根は厚めに皮をむき、面取りして隠し包丁を入れる
  4. 米大さじ1杯を入れて大根を下ゆでし、アクや苦味を取る
  5. 大根の甘味を楽しむために、そぼろあんはやさしい味わいにする

大根は中間部分を使う

大根のそぼろあんかけには、中間部分を使います。中間部分は加熱するとやわらかくなり、味も染み込みやすいのが特徴。辛味が少ないため、やさしい味わいのそぼろあんかけにはぴったりです。

ちなみに、大根上部は水分が多く甘味が強く、サラダや大根おろしにもってこいです。また、先端部分は水分が少なく辛味が強いため、漬物や辛い大根おろしを作りたいときによいですよ。

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