ライター : さかたそのか

管理栄養士/食生活アドバイザー/フードライター

パプリカの栄養は豊富って本当?

パプリカは生でも加熱してもクセがなく食べやすいほか、鮮やかな色合いが料理のアクセントになることから、人気の野菜のひとつです。

栄養が豊富といわれていますが、具体的にどのような栄養素が含まれ、それらが体にどうはたらくのかを詳しく解説します。使い勝手の良さだけでないパプリカの栄養と魅力について知り、日々の献立にぜひ摂り入れてみましょう。

パプリカに含まれる栄養素は?そのはたらきも解説

パプリカに含まれる栄養

  1. 肌が喜ぶ「ビタミンC」
  2. 目や皮膚の健康に「ビタミンA」
  3. 抗酸化作用をもつ「ビタミンE」
  4. 体の調子を整える「ビタミンB群」
  5. 体内の浸透圧調整に関わる「カリウム」
  6. 不足しがちな「食物繊維」

肌が喜ぶ「ビタミンC」

ビタミンCは人が体内で合成できない栄養素のため、食事から摂取しなければなりません。コラーゲンを作るときに必須で、不足すると血管がもろくなって出血を起こします。

ほかにも抗酸化作用をもつことでも知られ、肌でメラニン色素ができるのを抑えたり、ストレスや風邪に対する抵抗力を高めたり、老化対策にも役立つ成分です。(※1)

目や皮膚の健康に「ビタミンA」

パプリカに含まれるのは体の中でビタミンAに変換されるβ-カロテンと呼ばれる成分です。ビタミンAは主に目と皮膚や粘膜の健康を保つはたらきをもちます。

ビタミンAが不足すると薄暗いところでものが見えづらくなるほか、皮膚や粘膜が乾燥し、感染症にかかりやすくもなるため、不足しないようにしましょう。(※2,3)

抗酸化作用をもつ「ビタミンE」

ビタミンEはビタミンA、Cと合わせて抗酸化ビタミンとして知られ、ビタミンACE(エース)とも呼ばれます。強い抗酸化作用をもち、細胞の膜にある脂質の酸化を抑えることで血管の健康を保つ栄養素です。

ビタミンEが不足すると冷え性や頭痛、肩こりなどにつながり、シミやしわもできやすくなるため、女性は老化の対策のために意識して摂るとよいでしょう。(※4,5)

体の調子を整える「ビタミンB群」

パプリカに含まれるのはビタミンB群のなかでもビタミンB2、ビタミンB6、葉酸です。ビタミンB2は脂質の代謝に関わり、新陳代謝を促すことから美容のビタミンや発育のビタミンと呼ばれます。

ビタミンB6はたんぱく質の代謝に関わり、ホルモンバランスも整えることから女性の味方となるビタミンです。

葉酸は貧血対策に欠かせない成分で、胎児の成長にも必須で妊娠初期には不足しないように注意する必要があります。(※2,6)
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