ライター : 朝戸尚子

管理栄養士 / webライター

イカはダイエット向き?含まれる栄養を解説

Photo by macaroni

イカは脂質が少なく、低カロリーな食品です。たんぱく質を豊富に含むため、ダイエット中でカロリーや脂質を制限している場合にも向いています。ほかにもタウリンをはじめ、ビタミン類も補えることから、その特徴を知って普段の食事に摂り入れましょう。(※1,2)

イカに含まれる栄養とそのはたらき

イカに含まれる栄養

  1. 体を元気にする「タウリン」
  2. 血を作るのを助ける「ビタミンB12」
  3. 積極的に摂りたい「DHA・EPA」
  4. 体をつくるために欠かせない「たんぱく質」
  5. 活性酸素から体を守る「ビタミンE」
  6. 身体の成長と維持に必要な「亜鉛」
  7. 粘膜や皮膚を健康に保つ「ナイアシン」

体を元気にする「タウリン」

タウリンはアミノ酸の一種でイカ、たこ、生かきなど魚介類に含まれる栄養素です。体の中でも合成できますが、人が合成できる量はほかの動物に比べて少ない方だといわれています。

タウリンはコレステロールを下げたり、肝臓の機能を助けたりする成分です。とくにアルコールの代謝を促すはたらきをもち、肝臓の負担を軽くする作用が期待できます。(※2)

血を作るのを助ける「ビタミンB12」

イカに含まれるビタミンB12は魚介類や肉類などの動物性の食品に多く含まれ、たんぱく質の合成、アミノ酸や脂肪酸の代謝に関わる栄養素です。赤血球を作る際にも葉酸とともに大切な役割をもっています。

ビタミンB12は一般的な食事では不足することはあまりない栄養素です。植物性の食品にはほとんど含まれないことから、菜食主義者の方の場合不足することがあり、不足すると貧血が起こります。(※1,3,4)

積極的に摂りたい「DHA・EPA」

イカに含まれる脂質は少量ですが、その多くが不飽和脂肪酸です。DHAは脳に入ることができる成分で、記憶や学習能力を高める作用があります。EPAは血液のめぐりをよくするはたらきを持ち、脳の血管の健康にも役立つ栄養素です。

DHAとEPAは関わり合ってはたらくため、一緒に摂取するとよいでしょう。(※5,6,7)

体をつくるために欠かせない「たんぱく質」

イカに含まれるたんぱく質は炭水化物、脂質とともにエネルギーを生み出す栄養素のひとつとされます。筋肉や臓器、皮膚をはじめ、肌や髪など人の体の主な構成成分であるほか、ホルモンや酵素などの体の機能を調節する成分の材料にもなっています。

不足すると成長障害や体力や免疫力の衰えがみられることから、不足しないように摂取することが大切です。(※1,8)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ