ライター : ヒトミ

製菓衛生師

作り置きにも♪ さっぱり食べられるあじのマリネ

Photo by ヒトミ

調理時間 30
*漬け込み時間は含みません
保存期間:冷蔵で5日

真あじの簡単な捌き方とあじのマリネのレシピを紹介します。

あじの旨味と野菜の甘み、酢の酸味が絶妙にマッチするあじのマリネ。彩り豊かな野菜を使えば、おもてなし料理としてもおすすめです。保存がきくため、作り置きもできますよ。

コツ・ポイント

  1. ワタと小骨を丁寧にとる
  2. 衣は薄くつける
  3. マリネ液はレモン果汁やはちみつで味を調節する
  4. 最低1時間はマリネする
あじのワタは生臭さの元に、小骨は口当たりの悪さに直結するため、丁寧に処理しましょう。また、衣が分厚いとブニュっとした食感になります。揚げる前に余分な粉を落としましょう。

酸っぱいマリネがお好みの方は、マリネ液にレモン果汁をプラスするのがおすすめです。フレッシュな酸味が加わり、よりさっぱり食べられます。甘めにしたいときは、はちみつを入れましょう。

味を馴染ませるためには、最低でも1時間マリネします。ムラなく漬かるように、途中でひっくり返すのもポイントです。

このレシピでは真あじを使用しますが、小あじでも同様に作れます。小あじは骨も食べられるため、ゼイゴとワタ、頭を取ってから調理してください。

材料(4人分)

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下ごしらえ

あじのうろこをとる

まな板の上に置いたあじの頭を左手でおさえ、包丁をあじの側面に当てている様子

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あじの頭を手で支え、もう片方の手で包丁を持ちます。あじに対して垂直に包丁を当て、背びれから頭に向かってスライドさせてうろこを取ります。 腹や背中のウロコも、同様に包丁を使って処理しましょう。

ゼイゴをとる

包丁をあじのゼイゴの部分に当てている様子

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ゼイゴとは、尾の付け根のあたりにあるトゲ状のうろこです。 尾びれ側に包丁を寝かせて置き、上下に動かしながらゼイゴを取ります。反対側も同様に処理します。

頭を落とす

左手で胸びれを持ち上げ、右にもった包丁でカマの部分に包丁を入れる

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胸びれを立て、中骨に当たるまでカマに沿って包丁を入れます。あじをひっくり返したら同様に包丁を入れ、グッと力を入れて中骨を切り、頭を落とします。

ワタをとる

頭を落としたあじの腹の部分に包丁を入れる

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腹に切り込みを入れたら、包丁を使ってワタをかき出します。流水に当てて、ワタと血合をきれいに洗い流します。キッチンペーパーで水気を拭き取ります。

三枚おろしをするための切り込みを入れる

左手で腹の身を持ち上げ、包丁を入れる

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腹びれに包丁を当て、頭側から尾に向かって切り込みを入れます。このとき包丁の先が中骨に当たるのを確認しながら切るのがポイントです。背中側からも中骨まで包丁を入れ、尾びれ側から頭に向かって切ります。

1枚目を切り離す

左手であじの尾を掴み、包丁をスライドさせる様子

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尾びれのそばに包丁を差し込み、包丁を頭側にスライドさせます。尾びれから身を取り、完全に切り離します。

2枚目を切り離す

背びれ側が手前になるように置き、頭側から包丁を刺す様子

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背びれ側が手間になるように置き直し、背びれの上に包丁を当てます。中骨に沿って頭側から尾びれ側に向かって包丁を入れます。 腹びれの上に包丁を当て、尾びれ側から頭に向かって切ります。1枚目を切り離すときと同様に、中骨から身を取ります。

腹骨と小骨をとる

3枚に下ろした身についた腹骨に包丁を添わせてカットする

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なるべく身をそがないように腹骨をまとめて取り除き、骨抜きで小骨を取ります。表面を指でなぞって、小骨の引っ掛かりがないことを確認します。

食べやすい大きさにカットする

3枚に下ろしたあじを3等分にそぎ切りにする

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三枚おろしした身を、それぞれ2〜3等分にします。そぎ切りにすると、サイズが大きく見えます。

野菜をカットする

金属製のバッドに乗った、スライス玉ねぎ、千切りのにんじんとピーマン

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玉ねぎは薄くスライスし、にんじんとピーマンは千切りにします。

作り方

1.マリネ液を作る

金属バッドの中でマリネ液に浸かった野菜

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マリネ液の材料を小鍋に入れ、中火にかけます。砂糖が溶けたら火を止めます。深めのバッドに野菜を広げ、マリネ液をかけます。

2.あじに下味と衣をつける

金属製のバッドのに置かれた、片栗粉をまぶしたあじの切り身

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あじに塩こしょうをし、下味をつけます。片栗粉をまぶし、衣をつけます。

3.180度で揚げる

天ぷら鍋の中で揚げられるあじ

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鍋にサラダ油(分量外)を入れて180度に熱し、あじを揚げます。薄いきつね色になったら取り出し、油を切ります。 小あじの場合は、160度ほどの油でじっくり揚げることで骨がやわらかくなります。

4.マリネする

金属製のバッドの中で浸かる野菜とあじにラップがかかっている

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マリネ液と野菜を入れたバッドにあじを入れます。30分ほど経ったらひっくり返し、あじが完全に冷めたことを確認してからぴっちりラップをかけます。
群青の平皿に盛られたあじのマリネ

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冷蔵庫で30分以上漬け込んだら完成です。

保存方法・日持ち

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あじのマリネは冷蔵庫で5日ほど保存できます。保存容器は煮沸消毒、もしくはきれいに洗ったものを使用しましょう。取り出す際の箸も、清潔なものを使うことが大切です。

そのまま食べるのに飽きたら、アレンジしてもOK。そうめんにトッピングしたり、冷奴にのせたりしてもおいしいですよ。ほぐして、ちらし寿司の具にするのもおすすめです。

あじのマリネは丁寧な下処理でグンとおいしく!

さっぱり食べられるあじのマリネは、食欲がない日の夕食にもピッタリです。おいしく作るために、あじのワタと小骨を丁寧に取り除きましょう。また、硬く口当たりが悪いゼイゴも忘れずに削ぎ落とします。

あじは、比較的下処理が簡単な魚です。魚を捌いた経験がない方も、この記事を参考にあじのマリネを作ってみてくださいね。

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